金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

今月の「繕いの会」 1回目

2014-07-22 11:54:29 | 多種類の繕い例
少し前になりますが、今月の「繕いの会・器再楽」の1回目の様子です。

この日は、西宮ブロガーの猫田さんとモモケルさんはお休みでした。

事前に私が手入れを手伝っている畑谷さんの小鉢も仕上げの段階です。
欠けていた部分の手入れもミニルーターなどで手入れしてあげています。
艶黒の本漆を塗って、銀粉を蒔こうとしましたが、このお皿黒く上絵つけした部分もあるので、もうこのままで。

ベースを手入れするときにヤスリで器を傷つけてしまった部分も、「新うるし」を色合わせして目立たないように手入れをしてあげました。


新しく参加されている喜田さんもいよいよ仕上げで、銀粉を蒔いている様子です。
鯛の牙での磨きなどの仕上げは、次回になります。
同時並行で、少しずつの工程で作業は進みますので、次回はもっといろいろと持参してくださいと。
畑谷さんの黒い小さなお茶碗は私が銀粉を蒔いて。
これは、娘さんの陶芸作品。私の陶芸仲間でもあります。


さて、色々とお持ちになる畑谷さんも、いよいよ植木鉢の修理。
家の中のものは、大体繕いが終わったのでしようかね。
阪神大震災の時に壊れたものも、大事なものはいろいと取っておかれたのです。


こちらは、茶道の先生をしている高見さんの茶道具の一つ。
素焼きしたものに漆を塗ってあったものでしょうか。
どうして傷んでしまったのかもよく分からず、アドバイスもできませんでしたね。


次回は今月末の31日になります。

昨日の「繕いの会・器再楽」は台風で中止

2014-07-11 13:09:40 | 繕いの会の様子
昨夜予定していた「繕いの会・器再楽」は、台風で大雨という予報で、朝方に中止として連絡を入れた。

でも、実際には夕方には全く問題がない状況。
天候の判断は難しいものだが、安全な方を選択するのが賢明。

ところがお一人、電話番号も聞いていないままの方が。
7月は、17日と31日に変更になります(24日はありません)。
喜田さん、このブログを見て下さっているといいのですがね。

さて、昨日の会を控えて下準備の作業を済ませていました。
その内容です。

大きく欠けた部分があった中鉢。
ご本人にベース作りをしてもらっていたのですが、何しろ固いものですからミニヤスリでは上絵に傷がいっぱいついてしまいました。
それで、預かってルーターで整形しました。


完了です。
右側のレンゲはモモケルさんのもの。
接着部分が難しい形状でしたので、ご本人が持ち帰らず私が担当。
でも、わずかにズレが生じてしまっています。


鉢の裏側です。
ひびが入っているのがよく見えます。
このひびも、次回には接着させます。


ヤスリ掛けのキズ、白い部分はルーターで目立たないようにしましたが、茶色の部分をどう復元するか、どんどん課題が出てきて面白いですね。

なおるかにゃ(ん)。
「にゃ」か「にゃん」か、どっちだろう。
最近猫田さんも加わっているので、ネコ語がうつってしまいますね。


もう一つ預かっていたものが、この小さなお茶碗。
燿窯陶芸倶楽部で陶芸をされている娘さんの作品をお母さんが使っていて、壊してしまっています。
「へー、娘の作品でしたか」なんてのんきなことを仰っています。
黒土に松灰釉を掛けて登り窯で焼いて、運がよけりゃこんなブルーが出るんですよ。「大野山ブルー」と称していますが。

接着後のあとの処理、私が預かりました。
今回、若干の欠けた部分をさらに補填しました。


外側です。


次回は7月17日です。
喜田さん、よろしくね。