6月25日(木)に、川西パレットでの金繕い教室「器再楽」がようやく再開できました。
コロナのため前回は2月に1回実施しただけです。
当分人数制限が続きますので、世話人の方が2つのグループに分けてくれて。
この日の参加者は6名でした。
久しぶりですので、いろいろと技術的なことをお話しして。
急いで処理したいものは、ラピッドのアラルダイトを使って。
前回の続きの品物いろいろと。
ガラス製のものは、なかなか難しいです。
あらかじめ割れたところを「新うるし」の本透明を使ってその上に錫粉を蒔いていきます。
その上からスタンダードタイプのアラルダイトに強力粉を混ぜたもので成形して。
あとは、固まるまで本人に手入れしてもらいます。
このお皿、教室の教材として丹文窯からいただいたものですが、大きな亀裂が入っていて。
プラスチック板を裏から貼り付けて、そこにスタンダードのアラルダイトに地の粉を混ぜたものを充填します。
プラスチック板はきれいに剥がせるので、とてもいい手法です。
その手法をしっかりと見てもらいました。
そして、後半は本漆の出番です。
弁柄漆、黒艶漆、赤呂色漆の3色を少しずつ出して。
前回までにベースを補修した上からラピッドタイプのアラルダイトでさらに手入れした後、これは赤呂色漆ですね。
前回までにベースの補修を終えた皿は、弁柄漆を塗って、錫粉を蒔いて。
パレットに隣接する「画廊シャノワール」のオーナーの佐野さん、いろいろとお持ちになって。
弁柄漆と黒艶漆を使っての補修です。
参加された皆さん、とても繕いの工程を楽しまれています。
講座の参加費はわずかワンコインというのも魅力的でしょうね。
私にとって、金繕い教室はボランティアで技を広める場ですね。
次回は7月(第2,4木午後1時から) に、2つのグループにグループ分かれて2回実施予定です。
帰り際に「画廊シャノワール」に立ち寄るのが恒例ですが、オーナーの佐野さん、この日仕上げた繕い品を入り口付近に展示して。
沢山仕上がりましたね。