金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

川西での「器再楽」の様子 その2

2021-11-28 15:40:26 | 金繕い教室「器再楽」
木曜日にあった川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の続きです。
 
私に任された品物を点検して、段取りを考えます。

 

ガラスのグラスの手入れ後、早く帰らないといけない方の仕上げを手伝って。

 

続いては、黒艶漆での線引きを終えて、錫粉を蒔いて。

たくさんの修理箇所があるものは、漆の処理した部分を触らないように気を付けないといけません。

 

この品物、内側を白漆、外側は白漆と黒艶漆を塗り分けて、金属粉を蒔かない処理をしました。

 

皆さん、熱心に見入ってくれています。

私はこの日も大忙しで、自分では写真をほとんど撮れずじまいでしたね。

有難いことに、いつも私に代わって沢山の写真を撮ってくれる世話人がいます。

 

沢山の亀裂が入った品物も多いですね。

 

たいていは錫粉ばかりですが、ワイングラスを修理した方、この日は金の丸粉を前回に蒔いたものを3点ほど、生漆を使って粉固めをしてもらいました。

次回は12月の9日で、今年は終了ですね。


川西での「器再楽」の様子 その1

2021-11-27 16:46:20 | 金繕い教室「器再楽」
一昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。
 
この日の参加者は8名でした。

 
この日グラスのトラブル製品が多かったですね。
この緑色のグラス、大きく欠けてしまっていましたね。
グラスは内側からも見えますので、いつもの品物と違った手法で。
先ずは「新うるし」の本透明を塗って。

 

その上から錫粉を蒔いて。

 

こうすると内側から見ても錫の色ですね。

このあと、接着剤で成形していつものように錫粉を蒔いて仕上げてもらいます。

 

割れたワイングラスの仕上げはご自分で。

 

こんな風に仕上げられて。

ずいぶん上手になっておられます。

 

画廊シャノワールのオーナーは、きれいな下駄を持参されて。

欠けている部分を黒艶漆で分からなく仕上げで。

 

最近参加された方、前回ベースを仕上げた欠けた部分にご黒艶漆を塗ってもらって。

このままでいいか、錫粉を蒔くかはご自分で判断してもらって、結局錫紛を蒔かれました。

その2に続く。


川西での「器再楽」の様子 その2

2021-11-12 19:37:00 | 金繕い教室「器再楽」

木曜日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子の続きです。

 
今回は参加者の皆さんの様子を。
 
可愛いイノシシの置物。
右側の耳が壊れていたのを再現して。
色付けは白漆だとピンクっぽい色合いになってしまうので、「新うるし」の白を使ってもらいました。
 

 

この方、たくさんの品物を持ってこられていますね。

 

とても漆にかぶれやすい方なので、ビニール手袋をつけての作業です。

 

繕うものがなくなったというこの方、前回参加された陶芸をされている男性からのプレゼントがあって良かったですね。

 

皆さん、大分作業ができるようになってきましたね。

 

細い面相筆も入手されて。

 

この方は初参加です。

木っ端みじんになった小さな土鍋を頂いたようですが、ちょっとまだ難しいですよね。

これはまだ取っておいた方がいいですね。

 

この日、記念撮影的にこんな写真も撮っていただきました。

皆さん楽しんでおられます。

次回は11月の25日ですね。

 


 
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川西での「器再楽」の様子 その1

2021-11-12 19:37:00 | 金繕い教室「器再楽」
昨日は川西パレットでの金繕い教室「器再楽」でした。
 
参加者が9名、それに画廊シャノワールの佐野さんの娘さんが見学に来ておられて、とても賑やかでしたね。
 
1時から4時まで、あっという間に時間が過ぎて。
 
その終わり頃の皆さんの様子です。
この日は女性ばかりでした。

 
沢山の写真を撮っていただいたので、その様子を2回に分けて。
 
まず最初、前回周りに金の丸粉を蒔いた小皿。
生漆とテレピンを使っての粉固めの作業を見てもらって。

 

そして、この急須。

蓋受けの部分がかなり大きく割れてしまっていて。

プラスチック板を使って、いい形にベースを作る作業です。

この手法は金繕いの図書でも見たことはありませんね。

 

持ち帰りの関係で、早く固めた方がいいので、速乾性の接着剤に地の子を混ぜたものでこんな風に。

この日の帰るころには固まっています。

 

その他にも、余ったこの接着剤で、初参加の方の欠けた茶碗の修復。

 

他にも、見学に来られた娘さんの簪の割れた部分を盛り上げて。

無駄がないように。

 

このあと、前回までにベースを仕上げた品物で、私に漆をきれいに塗って欲しいという品物を沢山手入れします。

黒艶漆できれいな線を引きます。

 

沢山の品物がありますね。

できる範囲で各自で取り組んでくださいと伝えています。

 

そして、ほとんどの品物は錫粉での処理です。

安くて使いやすいですからね。

 

簪にも漆を塗って、これは金の消し粉を蒔いてあげました。

この鳥の足の部分、金で処理されていますので。

この後は、ご自分できれいにしてもらいます。

その2に続く。

 

 


 
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次の繕いの依頼

2021-11-10 13:30:26 | 多種類の繕い例

久しぶりの繕いの依頼です。

 
地域の町会長さんからの酒器の依頼です。
前に一度繕ったものです。
今回は口辺に1か所欠けて。

 

実はこの酒器、私の作品なんです。

貼り付けた魚・石鯛が可愛いでしょ。

 

接着剤に地の子を混ぜたもので補填して。

 

もう一点。

川保西の金繕い教室「器再楽」に久しぶりに来られたメンバーのものです。

持ち帰りますと預かって。

こんな風に4つに割れていて。

 

これはアラルダイトの速乾性のものを使って。

 

速やかに接着して、テープでしっかりと固定して。

 

1か所、欠けた部分もあって。

 

そして、翌日にはみ出した接着剤をきれいにして。

 
この後はもうしばらく置いてから漆の処理です。
黒艶漆を欠けた部分に塗って。
黒の模様と一体化しています。

 

ぐい呑みの欠けた部分、漆を塗って。

簡単な処理ですので、綿棒を使ってです。

 

そして、ぐい呑みには銀の丸粉(3号)を蒔いて。

 

カボチャの形のものは、弁柄漆と白漆の処理だけであえて金属粉は蒔かずに。

 

寒くなっていますので、漆の乾燥には時間がかかりますが、いそがないので室温で。

完成です。

内側は白漆。

すぐに灰色っぽくなってしまいますね。

 

周りは弁柄漆と白漆を混ぜたもので。

この後、水漏れの確認もして、OKでした。

 

もう一つのぐい呑みの方も時間をかけて、粉固めも終えて終了です。

 

以前繕った部分の銀が黒ずんでいましたので、その箇所も鯛の牙で磨いておきました。