グラスの欠けた部分には、まずは「新うるし」の本透明を塗った上に金の消し粉を蒔く処理をしておいて。
こうすれば反対側から見ても綺麗な金色となります。
このあと、川西パレットでの金繕い教室「器再楽」でカップの繕い依頼があるとともに、ずいぶん前に繕ってあげた方から、割れた小皿の依頼が来て。
繕い品が4点に。
みんないい仕上げでと。
接着剤の処理を終えて。
漆と金の丸粉(3号)の出番です。
段ボール箱に濡れ雑巾を入れて漆の乾燥です。
3日ほどかけて漆を乾かして、次は粉固めの処理です。
生漆をテレピンでうんと薄めたもので金粉の表面を補強します。
この工程を3回ほど繰り返して。
さあ、いよいよ仕上げです。
鯛の牙(たいき)の出番です。
しっかりと磨きます。
ポットのひびの部分。
真っ二つに割れた小皿。
カップは2か所、ひび(にゅう)が入っていて。
金の丸粉を使っての繕いは、とても時間がかかりますが、丈夫でいいですね。