金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の繕い その4

2021-08-10 21:39:26 | 多種類の繕い例

いよいよ、繕い作業の仕上げです。

 
私の片口は黒艶漆の処理だけで。

 

仕上がりはこんな感じで。

 

そして、この木っ端みじんだった酒器はこんな具合に。

 
他の依頼品。

 

今回の依頼品、すべて銀の消粉での仕上げとしました。

 

終了です。

 

 


次の繕い その3

2021-08-09 16:10:30 | 多種類の繕い例
5点の繕い品。

接着を終えて、欠けている部分もベースを整え終えて。

 

そのベースをきれいにする作業です。

 

ヤスリや水ペーパーを使って。

 

木っ端みじんになっていた酒器も綺麗に整形できています。

 

5点のベースがきれいに仕上がりました。

次はいよいよ、漆の処理をして金属粉を蒔く作業ですね。

続きます。


次の繕い品 その2

2021-08-08 18:09:59 | 多種類の繕い例

次は友人からの依頼品に取り組みます。

 
ビニール袋に入った4点です。

 

この小さな酒器、木っ端みじんで大変そうですね。

 
先ずは簡単なものから。
 
このお皿、以前に繕ってあげたものです。
欠けた部分を貼り付けて。

 

次は湯飲みです。

真っ二つに割れていて。

 

テープだけでなく輪ゴムも使って、接着です。

 

そして、もう一点。

これは3つに割れていて。

 

順番をよく考えて。

 

接着完了です。

この2点は同じものなんですね。

可愛い絵柄で。

 

それから、とても厄介なものに。

欠片がどこに収まるか、慎重に。

 

紙テープなどで仮止めして確認です。

 

そして、接着剤を使って。

 

私の片口も含めて、4点。

接着剤が固まるのを待ちます。

続きます。
 

次の繕い品 その1

2021-08-07 17:53:07 | 多種類の繕い例
いつも鼻うがいに利用している私のお気に入りの片口作品。
 
洗面台の流しに滑り落として割ってしまいました。
あれまあです。

ちょうどその頃に、市役所時代の友人の女性から繕いの依頼がありました。

本人のものではなく、その方の友人のものだそうです。

この4点。

 

体調不良で、家に閉じこもっているので、たくさんの繕い、いい仕事となりますね。

 

さあ、スタートです。

先ずは私の片口から。

作業手順が大切です。

小さな破片を先ず接着して。

エポキシの接着剤に地の子を混ぜたもので。

 

最後に欠片をはめ込んで。

 

そして、余分に接着剤を取り除く作業。

剃刀を加工して作ったものがとても役に立ちます。

 

テープでしっかりと固定して、接着剤が固まるまで、見守ってあげて。

続きます。


「総合センター塚口」での金繕い教室

2021-08-02 17:37:00 | 金繕い教室「器再楽」

「総合センター塚口」での金繕い教室、7月30日3回目の最終日でした。

 
参加者は10名、皆さんとても熱心でしたね。

 

こんな風に、繕いの様子を観て下さって。

 

3回の教室でどんな内容にするか難しかったですね。

ほとんどの人は、錫粉を蒔くまでの作業を終えて、あとは繕い箇所をきれいにするだけですね。

 

漆を塗るところからの品物も結構あって。

 

この長皿、ご自分で作られたもので、いい仕上げになるように、前回に漆を処理してあります。

その黒艶漆の上から、弁柄漆の処理ですね。

 

これもご自分の作品ですね。

どうしてもひびができてしまったりするものです。

 

そのあとは、金属粉を蒔く作業。

長皿2点、いい作品なので、ご本人と相談して、銀の消し粉を蒔きました。

 

この酒器、金彩が施されていますので、金色をした真鍮粉を蒔いて。

 

他の品物は錫粉で。

 

今回はする作業があまりないので、金繕いの本を使って、いろいろと説明もさせていただきました。

 

出来上がった品物。

この日漆を処理して金属粉を蒔いたものは、持ち帰らずにそのままこの施設に預かっていただいて。

 

私が持ち帰って仕上げた重箱。

とても喜んでいただきました。

 

初めての金繕い体験、皆さんとても楽しんでくださいましたが、また来年も開催されるのでしょうかね。