金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

川西での「器再楽」の様子 その2

2021-03-28 13:10:43 | 金繕い教室「器再楽」
川西での金繕い教室の続きです。
 
いろんな準備作業の後、次は漆を塗る作業です。
先ずは、銀の丸粉を使う2点を最初に。
丸粉は漆の中に沈殿していくので、何回か蒔かないといけないからです。

 

銀の丸粉を蒔いて。

 

大きな作品も。

 

トーチで熱くして接着剤を浸み込ませたもの。

さめてからテープで固定して。

この続きは次回ですね。

 

すり鉢は赤ロイロ漆をご本人が塗って。

漆にかぶれやすい方なので、ビニール手袋をつけて。

 

このお皿、表側は艶黒漆を塗っていい感じになっていて、今度は裏側ですね。

大きな亀裂が入っていた丹文窯の大西雅文さんから金繕い用にいただいた作品です。

 

この後は、漆の処理をした後の錫粉を使っての作業です。

 

沢山あります。

 

銀の丸粉を蒔いた2点はまだ銀を蒔く作業が続きます。

この片口、まだ終わらないので、私が持ち帰ることにして。

 

全体の様子の写真を撮り忘れていたので、終わり間際に採らせていただいて。

終了です。


川西での「器再楽」の様子 その1

2021-03-27 14:24:23 | 金繕い教室「器再楽」

木曜日にあった川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。

 
この日も、繕うものを前のテーブルに出していただいて。
処理の内容によって、品物を集めて。
 
これは漆を処理して金属粉を蒔く品物など。

 

これは、繕った個所の手入れがいるもの。

 

こちらは、ひびが入っている品物です。

 

スタート前に、こんなものを見せていただいて。

前回黒艶漆を塗って、完了としたもの。

とてもきれいな線が引けていますね。

 

この大皿、ご自分の陶芸作品ですって。

とてもいい作品ですので、錫ではなく銀の丸粉を使いましょうと。

先ずは、超ミクロな水ペーパーで割れた部分の周りをできれいにしてもらって。

 

先ずはルーターを使っての手入れからスタート。

この片口も銀の丸粉を蒔いてもらうことにしました。

 

接着剤が完全に硬化する前の処理が大事なんですが、皆さんお忙しい時間帯なんでしょうね。

 

次は、ひびの入ったか所(にゅう)の手入れです。

トーチを使って熱くして。

 

そして接着剤を浸み込ませます。

 

こんなものもありました。

接着がうまくいかなかったもののやり直しです。

ボイルしても取れなかった接着剤をトーチで燃やして。

でも、この器大破していますね。大変ですね。 

 

すり鉢の割れたりした箇所の整形が終わったもの。

周りの色に合わせて、赤ロイロ漆の処理だけでいいでしょうねと。

 

この日の参加者は7名。

でも、繕いの品物はうんとあって、大忙しでしたね。

 

続く。


次の繕いの依頼 その2

2021-03-26 17:50:22 | 陶器の繕い例

急須の蓋の繕いの続きです。

 
弁柄漆が乾いた後、次は銀粉(丸粉3号)を蒔くために艶黒漆の処理です。

 

銀粉をこんな風に蒔いて。

 

漆が乾いた後、粉固めの処理です。

生漆をテレピンで薄めて。

 

この処理の後は、最後の磨きです。

木綿でしっかりと磨いた後、鯛の牙(たいき)の出番です。

 

ピカッと輝いて。

仕上がりです。


次の繕いの依頼 その1

2021-03-25 11:19:54 | 陶器の繕い例
次の繕いの依頼です。
依頼者は、以前利用していた立ち飲み店で親しくしていた方。
 
こんな品物です。
湯飲みの蓋ですね。
小さな欠片もあって。

 

さあ、繕いのスタートです。

小さな破片もうまく収まって。

 

そして、接着剤が固まった後の水ペーパーでの手入れです。

 

そのあと、まずは弁柄漆を塗って。

この直しは、銀の丸粉(3号)を蒔いた繕いで丁寧に仕上げてあげましょう。

 

裏側の様子です。

器の色からは、この弁柄漆のままでもいい感じですね。

続く。


次の繕いは友人からの依頼

2021-03-19 12:46:20 | 陶器の繕い例

次の繕いは友人からの依頼で、土鍋の蓋です。

 
こんな感じに割れていて。
 

ひびも入っているので、まずはその修理から。

ひびの部分をトーチで熱くして、接着剤を浸透させます。

そして、こんな風にガムテープで。

 

そして、次は割れた部分の接着です。

 

欠けた部分も補填して。

 

接着剤が硬化してから次の作業です。

ミニルーターと水ペーパーを使って修理箇所をきれいにして。

 

この後、この器が黒色なので、艶黒漆で仕上げるだけにして。

何日かおいて漆が乾いたら終了です。

 

内側です。

割れていた部分とひびが入っていた部分。

欠けていた部分。