一昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。
参加者は10名。
世話人の方たちがいろいろと打ち合わせをしてくださいます。
先ずは前回ベースの修復をしたものの最後の手入れです。
剃刀刃やヤスリなどを使ってきれいに仕上げて。
この後は次回に金粉を持参して蒔きたいのでと、次回回しで。
ぐい飲みの高台が欠けていたもの。
エポキシの接着剤に強力粉を加えて盛り上げていたものをいい形にして、これは終了ですね。
自作のペンダント。
繕うものがない人なんで、わざわざ2つに割ってきたそうです。
もったいないな。
これは接着剤のみで様子を見ましょうかと。
前回、少しひびが入ったところに銀の丸粉を蒔いた焼き締めの器。
粉固めの手順を見てもらいました。
ひびの入った部分に接着剤をしみこませる作業。
トーチで修復箇所を熱くして、ひびの部分を広げながら接着剤をしみこませて、すぐに余分をふき取ってテープで固定です。
これも是非習得していただきたい手法の一つです。
欠けた部分はご自分でと。
ここからは前回にベースができたものに艶黒漆を塗っていく作業です。
この小鉢、欠けた部分の周りの色が黒っぽいので、漆のみでいいですね。
川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子の続きです。
その1では、ベースができた部分に漆を塗るだけの作業を紹介しましたが、ここからは、ベースの繕いです。
沢山ありますね。
磁器の器には接着剤に強力粉を混ぜたもので。
今回の接着剤は、アラルダイトではなく、「コニシのボンドEセット(90分で硬化開始)」を使ってみました。
このコップ、きれいに3つに割れて。
地の子を少なめにして、かなりベテランになってきたご本人にチャレンジしてもらいました。
昨日は川西パレットでの金繕い教室「器再楽」でした。
いつもはバイクで行くのですが、昨日は雨でしたので、車です。
パレットには駐車場がないので、有料の駐車場での料金が結構かかりますね。
昨日の参加者は女性ばかりの9名。
大きな教室を予約していただいて。
沢山の繕い品です。
前回、友人から頂いた金粉を蒔いた品物の仕上がりを見せてもらって。
いい感じで仕上がっていますね。
さあ、スタートです。
前回、銀の丸粉(3号)を蒔いた抹茶茶碗の欠けた部分。
錫粉を使うことがほとんどなので、あまりすることがない粉固めの作業を説明して、観てもらいました。
生漆をテレピンでうんと薄めたものを塗ります。
そして、すぐにその部分をキムワイプでふき取って。
あと、1日1回、2回ほど同じ作業をしたいので、この品物は私が次回まで預からせてもらって。
今回はベースができているもので、金属粉を蒔かないほうがいいなという品物がたくさんありました。
これは、呂色漆での仕上げです。
こちらは、竹を黒く燻製させたものなので、ひびの入っていた部分などに艶黒漆の処理だけです。
そのあと、呂色漆と艶黒漆を少し混ぜたりして。
この練りこみ作品の急須、注ぎ口、取っ手の部分、そして難しかった蓋受けの部分、きれいにベースが仕上げられましたね。私も手伝いましたが、なかなか丁寧な仕上げをされて。
これも3か所、漆を塗るだけで仕上げて。
この鉢の4か所のふちの欠けた部分も、この漆の色がぴったりでしたね。
その2に続く。