金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の繕いはマグカップ その2

2022-01-24 10:16:50 | 陶器の繕い例
マグカップの繕いの続きです。
 
接着剤が固まったら、漆の処理です。
 
このマグカップ、釉薬が黒いものなので、金属粉を蒔かずに黒艶漆の仕上げとしました。
金属粉を使わない場合は、電子レンジの使用ができますから。

 

ご本人が接着させた部分も漆を施して。

こんな感じです。

 

この後、漆を乾燥させます。

数日かけて。
 
こんな風に仕上がりました。

 


次の繕いはマグカップ その1

2022-01-23 10:32:54 | 陶器の繕い例
次の繕いの依頼はマグカップです。
 
いつもお世話になっている「いこま酒店」を通じての依頼です。
 
こんな風にたくさんに割れて。

 

よく見ると、2か所ほどご自分で接着された部分がありますね。

しっかりと接着されていますので、このままで。

 

先ずは接着の手順の確認です。

接着する断片が多いと、この確認がとても大切です。

 

地の子を混ぜた接着剤で作業スタートです。

 

接着を終えたら、固まるまでしっかりとテープで固定して。

 

内側はこんな感じです。

 

二日ほど置いた後、さらに手入れです。

欠けた部分もありますので、接着剤を補填して整形です。

 

そして、こんな感じでベースの修復完了です。

その2に続く。


土鍋蓋の繕い その2

2022-01-20 15:40:19 | 陶器の繕い例
土鍋蓋の繕いの続きです。
 
さあ、しっかりと接着できました。

 

テープをはがして、外側も内側も手入れです。

 

剃刀の後は水ペーパーでの仕上げです。

 

そして、この鍋蓋は金属粉を蒔かずに白漆での仕上げとしました。

 

あとは、漆が乾くのを持つだけですね。

今の時期、気温が低いので、漆の乾燥には日にちを要しますね。

 

もう一つ、仕上がる前に同じ人から追加の依頼がありました。

一度修理してあげたマグカップ、別のところがひび割れて。

黒い線の部分は、丸粉の銀を蒔いたところ。

黒漆で処理をしたように勘違いしてしまいました。

今回の追加の部分は、錫粉を蒔いて、完了です。

 

鍋蓋も完了して届けてあげました。

白漆はこんな色合いになります。


土鍋蓋の繕い その1

2022-01-19 10:03:45 | 陶器の繕い例
次の繕いは、妻の妹から土鍋の蓋の繕い依頼です。
 
この蓋、以前修理してあげたものです。
土鍋の蓋だからでしようか、再度修理が必要になるのですね。

 

前の修理箇所をきれいにしなくてはいけません。

 

やはり、こんな風にボイル加熱が必要ですね。

 

綺麗になつて、再度接着です。

接着剤に地の子を混ぜたもので。

 

しっかりと押し付けて。

 

はみ出した接着剤を大まか取り除いて。

 

そして、テープで固定です。

 

内側も同様に処理して。

固まるまで二日以上置きます。

その2に続く。

 

川西での「器再楽」の様子 その2

2022-01-15 14:14:01 | 金繕い教室「器再楽」
木曜日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子の続きです。
 
皆さんの取り組んでいる様子です。
そろそろいろんな道具も用意されていますね。

 

この沢山に割れた品物は難しいでしょうね。

さて、私も大急ぎで。
 
接着剤は急速硬化するものと普通のものとを用意して。
地の子と強力粉をまぜたものの2種類を用意して。

 
ガラス製のコップには、「新うるし」の本透明を塗って。

 
その上からゴールド色をした錫粉を蒔いて。

 
他のものもすべてこの錫粉ですね。漆は黒艶漆を塗っています。

佐野さんから依頼された酒器の底の部分、私は「新うるし」の白だけで処理を終えていたのですが、錫粉を蒔いてほしいと。

流石に鋭い指摘でしたね。

 

この日、急速硬化の接着剤を浸み込ませた部分にも仕上げをして。

 

もう一つ、ほんの少し欠けた部分があるグラス、この処理は難しいですね。

すぐに3時間近くが過ぎて。この日も大忙しでしたね。

次回は2週間後ですが、コロナのオミクロン株がどんどん広がっているので、開催できるかどうかわかりませんね。