昨日の川西での金繕い教室「器再楽」の様子です。
9名の参加者がありました。
いつもの私の席。
一杯並べて。
先ずは亀裂の入っている器にアラルダイトの注入です。
トーチやドライヤーで繕い箇所を温めておいて。
何点かありましたね。
繕い箇所がすぐわかるように赤いシールを貼ったりしています。
次は欠けた部分の処理です。
陶器には地の粉、磁器には小麦粉というようにアラルダイトに混ぜるものをを使い分けて(木製品には木の粉)。
そして、次には前回でベースが修復できているものの仕上げです。
黒艶漆を塗って。
この皿は、丹文窯の大西雅文さんのものを利用させてもらっています。
繕うものが無くなってくるという事情を理解してもらって、処分品を頂いています。
漆の細い線を引くのがとても難しいということで、こういった行程はほとんどがまだ私の仕事になってしまっていますね。
そして、漆の上に金属粉を蒔く工程。
錫粉だと粉固めなどの後の処理がないので、この日もすべて錫粉となってしまいましたね。
耐久性はどうか、私もまだよく分かっていませんが。
こんな感じに。
後は漆の渇くのを待って真綿か何かできれいにしてあげるだけですね。
次回は年明けの1月末ですね。