金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

次の繕いの依頼 その2

2019-12-30 18:06:29 | 陶器の繕い例

繕いのベースが出来た5点、仕上げです。

 
この作品、完全に水漏れが無くなりました。
底の部分で色合いもいろいろなので、色補正は施さずです。

 

他の品物は、「新うるし」で色合わせして。

 

そして、私の傷めてしまった酒器は、黒艶漆を塗った後に金の消し粉を蒔いて、特別待遇ですね。

 

それから、追加の千代木園の本焼き、そのうちの1点がこんな具合に。

流れやすいトルコブルー釉の扱いには注意を喚起しているのですが。

 

棚板から作品を剥がすと、脚が3本とも壊れてしまいました。

この後の棚板の手入れも大変ですね。

 

作品の脚は、グラインダーで少し手入れをしてアラルダイトで接着して終了ですね。


次の繕い その1

2019-12-29 11:03:12 | 陶器の繕い例
千代木園の陶芸教室の1回目の焼成が終わって、トラブルのあった作品などの繕いです。
 

 
この作品、底の土の締め方が不十分で水漏れがひどいです。
接着剤が良く染み込むように加熱して。

 

そして、充填です。

最初はアラルダイトのみで、その後、地の粉を混ぜたもので。

 

冷めてから、水にぬらした指でよく刷り込んで。

 

後の2点は少し亀裂が入ってしまっています。

 

それから家で使っている妻が作った器の欠けの修復です。

 

もう一つは私の酒器の欠けた部分の修復です。

 

5点の作品のベースの修復が終了です。

2回目の本焼きも終えて、冷却中です。

また、トラブル作品が出るでしょうね。

その2に続く。

 

硝子ポットの修復

2019-12-23 18:38:45 | ガラスの器の繕い例

妻の母親のポットが割れてしまったと。

「何とかなる?」と聞かれて。
 
やってみましょうと。
割れている最初の写真を間違って消してしまいました。
 
この写真はアラルダイトで貼りつけた後、余分なアラルダイトを削っているところです。

 

そして、水ペーパーできれいにして。

 

こんな風に接着完了です。

上手くいきましたね。

 

この後、「新うるし」の「本透明」を塗って、錫粉を蒔きました。

完成ですね。

 

アップで。

これでまた使えますね。

錫粉を保護するため、「本透明」の「新うるし」を上から塗っておきましょうかね。


川西での金繕い教室「器再楽」

2019-12-13 17:17:37 | 金繕い教室「器再楽」

昨日の川西での金繕い教室「器再楽」の様子です。

 
9名の参加者がありました。

 

いつもの私の席。

一杯並べて。

 

先ずは亀裂の入っている器にアラルダイトの注入です。

トーチやドライヤーで繕い箇所を温めておいて。

 

何点かありましたね。

繕い箇所がすぐわかるように赤いシールを貼ったりしています。 

 

次は欠けた部分の処理です。

陶器には地の粉、磁器には小麦粉というようにアラルダイトに混ぜるものをを使い分けて(木製品には木の粉)。

 

そして、次には前回でベースが修復できているものの仕上げです。

黒艶漆を塗って。

この皿は、丹文窯の大西雅文さんのものを利用させてもらっています。

繕うものが無くなってくるという事情を理解してもらって、処分品を頂いています。

 

漆の細い線を引くのがとても難しいということで、こういった行程はほとんどがまだ私の仕事になってしまっていますね。

 

そして、漆の上に金属粉を蒔く工程。

錫粉だと粉固めなどの後の処理がないので、この日もすべて錫粉となってしまいましたね。

耐久性はどうか、私もまだよく分かっていませんが。

 

こんな感じに。

後は漆の渇くのを待って真綿か何かできれいにしてあげるだけですね。

次回は年明けの1月末ですね。