金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

川西での「器再楽」の様子

2022-09-23 14:53:30 | 金繕い教室「器再楽」

昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。

 
参加者は7名でした。

 

ベースの繕いをされたものを見せていただいて。

左側の花器でしょうか、黄色の印のついている部分を修復していますが、色合いからしてこのままでもいいかもねと私。

ご本人はこの後錫粉を蒔かれました。

ガラスの花器の修復は難しいですが、口の部分の欠けた部分、ベースを整えて、「新うるし」の本透明を使って仕上げる予定、だいぶ腕をあげられていますね。

 
この日の修復予定の品たち。

 
ベースの修復も皆さん、上手になられていて。
私は弁柄漆を塗る作業からです。

 
コーヒーカップの口の部分。

 

これは取っ手の上の部分。

 

これは欠けた口の部分とひびがあります。

 

この茶碗、よく見るとほぼ全体にひびが入っていますね。

真っ二つに割れたものを張り付けたようです。

 

皆さん、細い線を引くのがまだできないようで、私の作業を観入っておられます。

 

漆の処理ほぼが終わりましたね。

 

ご自分で作業されている様子です。

接着した部分にしっかりと漆を塗りこんで。

次回に別の漆を塗って金属粉を蒔く予定です。

 

この方は、新しい金の消粉をご自分でお持ちで、ガラスの花器の処理も終えられて。

 

さあ、私も金属粉を使う段階です。

漆を塗って20分ほど置いてからです。

 

まずは錫粉を蒔くカップから。

 

その後は、私も最近入手した新しい金の消粉を使って。

 

錫紛を蒔いたものと、新しい金の消粉を蒔いたものが大体出来上がりましたね。

この日は、ベースの仕上げをするものがほとんどなくて、比較的早く教室終了でしたね。

次回は3週間後の10月13日(木) ですね。


川西での「器再楽」の様子 その2

2022-09-10 16:01:18 | 金繕い教室「器再楽」

木曜日の教室の続きです。

 
皆さんの取り組んでいる様子です。
 
この方、前回から参加された方です。
カップのベースがきれいになっていないので、カッターナイフややすりで手入れをしてもらいました。

 

この方、少しだけ欠けたガラスのコップなどを沢山持参されて。

 

木っ端みじんのお皿を直された方。

このガラス飾りの製品も長く取り組んでおられます。

小さなミニルーターもお持ちで。

 

さて、私は次は漆を施す作業です。

弁柄漆です。

2カ所ベースの手入れが済んでいる湯飲み。

きれいに仕上げられていますね。

 

この日きれいに再手入れしていただいたカップも。

 

そして、この日速乾性の接着剤でベース作りをしたガラスの器も。

繕い箇所が2カ所あります。

 

この磁器も速乾性の接着剤でベース作りをしたもの。

これくらいの傷なら、速乾性でも。

 

このきれいなカップはよく手入れされていて。

 

ひびが入ったカ所へのこの細い線が難しいと。

でも、そろそろご自分でチャレンジしてもらいたいものです。

私のけがをした左小指も映っています。

 

これは、これまでに修理を終えているものですが、ほそい亀裂に新たに気が付いたと追加の処理の依頼です。

 

さあ、次は金属粉を蒔いていきます。

この金属粉、これまで知らなかったものです。

銀に金メッキを施した消粉で、仕上がりは金の消粉を蒔いたようになります。

値段は、銀の消粉より高価ですが、皆さんに人気があって。

メンバーの世話人が見つけてくれたものですが、新しい本にも載っていないものです。

 

いいですね。

 

この新しい金粉、私のものを使っていますが、材料費をいくらもらうかが難しいですね。

錫粉は無料で、処理してあげていますが、これまでも金粉を蒔いた場合などちょっと困っています。

必要な人は各自で購入しておいてもらい、それを使うのがいいでしょうね。

 

ガラスの器も仕上げです。

 

このカップが初めての繕いだというので、どうしても金の消粉を蒔いてほしいと。

いくら金粉代としてもらうかが難しいですね。

 

さっそく真綿で処理してもらった徳利。

とてもいい輝きですね。

写真のピントが合っていないのが残念。

 


川西での「器再楽」の様子 その1

2022-09-09 16:40:50 | 金繕い教室「器再楽」

昨日の川西パレットでの金繕い教室「器再楽」の様子です。

 
私は小指をケガしているので漆が手についたら、洗いにくいので、慎重に。
 
この日の参加者は7名でした。
皆さん、楽しげで。

 

繕いの品物などを出してもらって。

 

徳利の口の部分はすでにベースの整形済み。

横の湯飲みは、2か所ひびが入っています。

 

ガラスの器が多かったですね。

反対側から見ても漆の色が目立たないやり方をします。

「新うるし」の本透明を破損部分に塗って、金属粉を蒔いておきます。

 

この器、大きなひびと、よく見ないとわからないひびが全体に及んでいます。

接着剤を裏側から置いていって、その上からヘアドライヤーで温めました。

 

その後本人が接着剤がよくくい込むように、広げたのですが、あれまあ、真っ二つに割れてしまいました。

 

これも一つの手法なんです。

この方が接着しやすいので。

 

この後、しっかりと接着させて、余分な接着剤はきれいに取り除いて、その後、テープで固定ですね。

 

ガラスの器はわずかに欠けただけの部分が多いので、この日は速乾性の接着剤をよく使用しました。

この磁器も同様に。

帰るまでに漆と金属粉の処理ができますね。

 

仕上げた品物も見せていただきました。

ガラスの器も綺麗に修復できていますね。

 

そして、この方は長い間取り組んだ品物です。

錫粉を蒔いて仕上げていますが、こんな物でも直せるんだという自信につながりますよね。

続きます。