とても大きな花鉢の繕いの続きです。
ズレや欠けた部分の補修の仕上げです。
固まった接着剤の余分な部分をそぎ落とす作業。
とても大変です。
何かいい道具がないかと試してみましたが、やはりこの両刃剃刀で作ったものが最適ですね。
でも、何時間もかかって、右手の指先に痛みが出て。
途中で作業の中断もありました。
先ずは底の部分から。

そして、外側の部分。
昨日は川西のパレットでの金繕い教室「器再楽」でした。
参加者は8名。
いつものようにこの日の繕い品を並べてもらって。
この日は、これまでベースを繕いが終わった品物がほとんどでしたね。
できるだけご本人に作業を体験したもらいたいと思っています。
この作品、これまでもいろいろ手を加えてもらっていますが、接着した箇所を赤ロイロ漆を塗ってもらって。
右側のカップは、また新たに破損したそうです。
この素敵な酒器、裏側の補修はご自分で終えられていますが、この真ん中の部分、細い線を引くのは難しいと私の出番。
この後、この日はこの方のお世話で希望者の銀の丸粉と錫粉を購入されたので、ご自分で銀の丸粉を蒔かれて。
ご自分で他の品物にも艶黒漆を塗って、丸粉の銀粉を蒔かれて。
このお皿、まだ接着剤が残っているよと手入れをしてあげて。
前回接着した箇所。
細い線は私にお願いと。
この後の錫粉を蒔く作業はご自分で。
備前焼の湯飲み。
この方、これまで漆にかぶれたことがあって、来年から自分で頑張ってみますが、今日はお願いと。
この摺り鉢、漆を塗って、錫粉を蒔かれましたが、まだ足らない部分がありますよと伝えてあげて。
このコーヒーカップも私に任されて。
そして、この黒い角皿、細い線を丁寧に引いてあげて。
この角皿、わざわざ金属粉を蒔かなくて、このままでいいですよねと。
大きな作品の繕いの続きです。
先ずは沢山の部品がある部分の復元です。
こんな形に。
底の部分との二つ。
本体の方はセロテープで止めてありました。
セロテープをはがしてみると大きく3つの部分に分かれますね。
最初には大きなヒビの入ったか所に接着剤をしみこませる作業です。
トーチで熱くして。
そして接着開始です。
底の部分も貼り付けて。
底の部品に続いて、部品を貼り付けが終わっている部分の貼り付けです。
あとはこの部品だけですね。
手順が良かったの、きちんとはめ込むことができて。
内側の様子です。
隙間が大きな部分もあって。
やはり大破した作品は難しいですね。
できるだけズレがなく接着できるように、こんなバンド絞めて一晩おいて。