この方の繕い、粉固めのために私が持ち帰って、この日は鯛の牙(鯛牙・たいき)で磨く最終工程でした。
銀粉を蒔いたところがピカッと輝き出す体験をしていただきました。
この方は今回初参加の方。
陶芸をされている方で、底に亀裂が入っている作品です。
底の締めが甘いと、よく起こる現象ですね。
アラルダイトに地の粉を混ぜたもので、簡単にベースの修復ができて。
もう一点は、2種類の粘土を接着させる時に段差ができてしまったものです。
これも段差が無いように充填して。
この方、今回は大変な状態のものを持参して。
でも、一気にここまで。
さすがベテランですね。
もうお一人のベテランの方、竹製のお皿の傷んだ部分を前回までに修復して。
漆での仕上げですね。
赤ロイロ漆を使って、さて、どんな仕上がりになるのでしょうかね。
今回は2時間という短い貸館ですので、大急ぎでそれぞれの品物に取り組んでいただきました。
最後の残り時間は、これまでベースができているものに黒艶漆と金属粉を蒔く作業です。
私が次々と黒艶漆を塗って、今回は時間が無いので錫粉を蒔きました。
銀の丸粉だと、漆の中に銀粉が沈んで何度も蒔かないといけないので時間がかかってしまいますので。
今回も大忙しの教室でしたが、最後の作業の様子を記念に写真に撮っていただきました。