酒蔵訪問記と言った内容。
思いっきり著者の主観と好みで書かれているのが良い。
それぞれ(例外も有るけれど)前半が蔵の紹介と蔵元へのインタビューで、後半が蔵の近所の居酒屋で蔵元や関係者たちとの呑み会の話という構成。
蔵元によって正反対のことを言ったりしているけれど、みんなそれぞれポリシーを持って酒造りをしているのが良く分かり、そういう彼等の言葉は重い。
後半の居酒屋の場面では、店やつまみの紹介は全く余計。
小さいモノクロで何だか分からないような肴の写真は無い方がすっきりする。
会話と酒の紹介だけで充分。
最初に登場する赤武酒造の合理的な考え方は共感できるけれど、どんな種類でも甘口の酒が嫌いな人はいます(私)。
2024.7.31
イースト・プレス