「互いに愛し合って生きるために」 ローマの信徒への手紙 5章1~11節
パウロは、復活のイエスさんと出会い、自らの罪が赦されて心に平和が与えられ、日々の生活が恵に満たされていることについて、心からの感謝の思いを述べています。同時に、この世で生きる上での苦労、とりわけイエスさんの福音を宣べ伝える過程における多くの苦難についても、心からの感謝の思いを述べています。
なぜなら、苦難から忍耐を学び、忍耐を通して広いものの考えを身につけることができたパウロは、高い所から物事を考えることができるようになり、本当の希望とは何かということを理解できるようになったからです。それ故に、パウロにとって苦難とは、自分にとっての誇りであると述べています。
私たちもまた、人生を生きる中で様々な出会いがあり、喜びや苦難といったものを味わうことがあろうと思います。それらの出会いの中で、最終的に感謝の思いをもって生きることができるように、パウロは互いに愛し合って生きるようにと教えているのではないかと受け止めたいと思います。