森友学園に関する財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ、一昨年の3月に改ざんが発覚した5日後に自死した近畿財務局の職員が書き残した文書が遺族によって公開されました。抵抗むなしく自死せざるを得なかった54歳の家族のある赤木さんのことを思うと、私と近い年齢ということもあり、涙なくしては読めない文書でした。同時に、改ざんされた元の文書に安倍昭恵氏の名前や、首相案件といった表現が多数記されていたのだろうことを思うと、まるで自分の身に降りかかった悪夢のようにも思えて、怒りに打ち震えます。
自死当時から、この文書の存在について毎日新聞社の記者が伝えていたのですが、官邸からの圧力が毎日新聞社にかかり、結局この記者は社内で配置転換をさせられ、記者を辞めざるを得なくなりました。けれども、この記者は根性のある人で、大手である毎日新聞社を退社後、小さな地方新聞社である大阪日日新聞の記者になり、この度、遺族が佐川氏と国を提訴したタイミングで、この問題を記事として世に問うことに至りました。まだまだ気骨のある記者もいるのもですね。世の中、捨てたものではありません。