麻生大臣が福島原子力発電の汚染水のことを「薄めたら飲めるのが普通の考えだ」と言われました。7倍に希釈すると飲んでも大丈夫だなんて、大の大人が言うセリフなのでしょうか。7杯飲んだら原液と同じじゃないですか? 海に放出するにしても、放出する前に薄めるって何ですか・・・? こんな反知性主義者が日本の大臣をしていますので、世界中で笑いものにされる訳です。このような考え方を持った政治家を一掃もできず、本当に海洋に汚染水を放出しようとしたなら、私たちも同レベルだということの証明となり、世界中の笑いモノになると共に、軽蔑され、信用もされなくなってしまうでしょう。
思わず「だったら飲んでみろ」というツッコミが入っていますが、私は反知性主義者の麻生大臣であれ、菅総理であれ、決して汚染水を飲んでもらっては困ると言いたいです。なぜなら、汚染水に含まれている放射性物質は、飲んだ人の体の中に留まり、その人の健康を蝕むばかりではなく、排泄物として環境に放出されて環境が放射性物質によって汚染されてしまうからです。「だったら飲んでみろ」と反知性主義者をけしかけてみても意味がありません。むしろ、その人のため、自然のため、ひいては子どもや孫たちのために福島原子力発電の汚染水は決して飲んではいけないんだと声を上げて訴えたいと思います。
原発は、稼働させるほどに負の遺産を未来の子どもや孫たちに残す装置です。爪の垢ほど未来の子どもや孫たちのことを考える気持ちがあるなら、原発を稼働させてはならないというのが普通の考えではないでしょうか。