「問うイエス」 ヨハネによる福音書 21章15~19節
イエスさんは、ペトロに「ヨハネの子シモン、この人たち以上にわたしを愛しているか」と問いました。ペトロが「はい、主よ、わたしがあなたを愛していることは、あなたがご存じです」と応えると、イエスさんは「わたしの子羊を飼いなさい」と言いました。
ペトロは、イエスさんを愛しているのですが、弱さのために「イエスさんを知らない」と言ってしまう自分がいることも分かっていました。なので、自分がイエスさんを愛しているいるかどうかの最終的な判断については、イエスさんに委ねようとしたのではないかと思います。
けれども、人間は、たとえ神さまであっても委ね過ぎてしまったなら、依存し、甘えてしまい、何の責任も負わないような存在になってしまうところがあります。およそ、51パーセント委ね、49パーセント責任を負う、それ位で生きているという実感が湧いて来るのかも知れません。だから、自分にも責任があることを忘れさせないようにするために、イエスさんはペトロに「わたしの子羊を飼いなさい」と言われたのではないかと思います。