「天に栄光、地に平和」 ルカによる福音書 2章8~14節
夜通し働く羊飼いは、住民登録とは無縁の奴隷でした。夜、主の天使が近づき、「主の栄光」が周りを照らしたとき、彼らは非常に恐れてしまいました。その理由は、「主の栄光」が主人のためのものであり、自分たち奴隷のためのものではないと考えられていたからです。
主の天使は、開口一番「恐れるな」と言いました。その理由は、「主の栄光」が奴隷を含めた民全体に対して与えられる大きな喜びであったからです。その証拠として、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけ出すという「しるし」が与えられました。
救い主の誕生は、奴隷も含めた民全体に与えられた大きな喜びのことです。それこそが「主の栄光」であり、天におられる神さまの御心なのです。天使の大軍による賛美は、「主の栄光」を適えようとし、地上に平等と平和がもたらされるために闘う全ての人々に対する励ましなのです。