新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

ぶらり伏見2

2012-05-11 20:37:01 | 旅行

月桂冠大倉記念館を通り過ぎさらにぶらぶらと歩いていくと、ひとつの旅籠に出くわします。

旅籠寺田屋です。幕末に坂本龍馬が襲われた寺田屋事件の舞台として有名な場所で、建物の中には寺田屋事件ゆかりのものがあるのですが、実はこの建物、その当時の建物ではなく再建されたものであると近年の研究でわかっています。 寺田屋事件の時の寺田屋の建物はその後の鳥羽・伏見の戦いのときに焼失し、現在の建物はその後やや西隣に再建されたものです。そして再建時に旧建材が使用されたかどうかはまだ研究の余地があるようです。しかし幕末にこの地で坂本龍馬が襲われ、伏見薩摩藩屋敷へ逃げ込んだという事実は厳然とあるわけですから、歴史好きとしては訪れておきたい場所です。

中書島駅へは宇治川派流の流れを見ながら歩きます。新緑のこの時期に緑の中を歩くというのもまたいいものです。

川沿いにぶらぶらと歩き、川向こうの酒蔵群を愛でながら歩き、中書島駅から京阪電車に乗り京阪三条へ行きました。 


ぶらり伏見

2012-05-11 20:23:22 | 旅行

京阪電車を中書島で下車して伏見をぶらりとおさんぽします。宇治川派流沿いにある長建寺は中国風の山門です。ここは京都で唯一ご本尊が弁天様という珍しいお寺です。しかし我が目にはこちらの石碑の方が目につきました。

いわゆる道標というやつです。京阪電車中書島駅を示していますが、そこに並んで市電の文字が。ここでさす市電とはかつて京都駅前から中書島までを走っていた京都市電伏見線のことをさしています。京都市電伏見線は本邦初の電気鉄道として1895年に塩小路高倉ー京橋間が開業し、1970年に廃止されました。その乗り場を示すものが40年以上経過しても残っているのはすごいです。

すぐ近くの弁天橋の上からは京阪電車を撮影できる場所がありました。電車が通過したので撮ってみると、京阪の5扉電車5000系でした。ラッシュ時には5扉車として運転され、閑散時には3扉車として運転されますが、閉鎖される扉の鴨居部分にはなんと座席が収容されており、3扉運用時には座席が増えるという誠に効率的な電車となっています。

橋を渡ると月桂冠大倉記念館となります。ここ伏見は酒どころでいまでも酒蔵が建ち並ぶ街となっています。ちなみに右手に映る白い建物が月桂冠の本社だそうです。この日も団体客などでにぎわっていました。