新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

冬の富山・金沢ふたり旅〜3

2018-01-13 19:28:52 | 旅行


1/3の早朝、いつもの通り5時半ごろに目が覚めてしまいました。そこで旅先での早朝散歩に出かけて、ついでに朝ごはんを買ってこようとまだ寝ているゆかりんを部屋に残して部屋を出ます。金沢市内は2016年の夏に自転車で走って郵便局巡りをしているので、なんとなく道もわかるので香林坊から金沢城辺りまで歩けるかな、なんて思いながらまだ夜明け前の中、表へ出ると大粒の雪が風に吹かれ降っていました。見たことのない大粒の雪に驚きながらも歩きだすとあっという間に歩道は真っ白に。吹雪のような天気に戻ろうかと思いますが、出てしまったものは仕方がないのでとりあえず歩きます。さすがに雪の中を歩くのは大変なので武蔵ヶ辻付近まで行ってから金沢駅へ戻り、ホテルへ。戻りしなにコンビニで朝ごはんを買って帰ります。

部屋に戻り朝ごはんを食べつつテレビでたまたまやっていたタカトシの路線バスの旅金沢編を見ていると、どこからともなくサイレンの音が聞こえます。窓の外を見ると金沢駅前の交差点で衝突事故が起きていて警察や消防が続々と集まって来ていました。雪で視界が悪くなったところへ出会い頭の衝突事故でしょうか。とにかく緊急車両の数が多かったです。
朝ごはんを食べて支度をして8時半ごろにチェックアウト。金沢駅構内に荷物を預けてからバスに乗って兼六園下へ。

兼六園下バス停でバスを降りると雪が降って来て、金沢城石川門にも雪が降っていました。雪が降っていますが、とりあえず兼六園へと向かいます。年末年始の特別で無料で入園できました。
兼六園といえば金沢での著名観光地です。加賀藩5代藩主前田綱紀公が1676年に現在の瓢池周辺を整備したのに始まります。1759年の金沢大火で一部焼失し、荒廃しましたが、11代治脩公が復興に取り組み、12代斉広公の時に「兼六園」と名付けられ、13代斉泰公のときに現在見られるような回遊式庭園の基本的な構図が出来上がりました。

兼六園といえば何と言ってもことじ灯籠。兼六園を象徴する光景で、頻繁に記念撮影をする観光客が訪れていました。

そんな中でほとんどの人が注目しないのがこちらの石造りの通路のようなもの。この下には石管が通っており、その先に見える枡形と繋がっています。実はこれはかつて金沢城とつながっており、辰巳用水から引いた兼六園の池の水を城内へ配水するためのもの。兼六園とお城の間には百間堀があり水を送るのは不可能のようですが、逆サイフォン方式で水を送っていたようです。その遺構が兼六園側にのみ残っています。

そして冬の兼六園を象徴する風景が雪吊り。雪の重みで枝が折れないようにしているのですが、やはり枝に雪の積もった光景が見たいような気がします。

朝から断続的に降っている雪は、そうそう積もらなそうな感じですが、芝生の場所は薄く雪化粧をしていました。

こちらが兼六園最古の池である瓢池の景色。小さいながらも滝があり、滝の音がなんともいえません。

屋根にうっすら雪化粧をした夕顔亭。この夕顔亭は1774年の築造で兼六園に現存する最も古い建造物です。木々の間から雪化粧をまとった建物を見るのもまた味があります。
兼六園をぐるっと一周してから金沢城へと向かうことにします。