新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

北の国から2021夏〜11

2021-08-06 19:53:20 | 旅行
7/24は帯広で朝を迎えます。恒例の早朝散歩をして朝ごはんを食べて8時過ぎにホテルをチェックアウト、帯広駅へと向かいます。

帯広は晴れて今日も暑くなりそうです。北海道へ来たというのに毎日の暑さで、ちょっと気落ちしています。

帯広0842発札幌ゆき特急とかち4号で出発。北海道の特急の顔となっているキハ261系ですが、愛称表示幕が幕式の編成でした。定刻に帯広を発車。北海道KIOSKでしか売っていない缶コーヒーを飲んで過ごします。期待はずれの暑さに少々疲れてきているのか十勝清水駅を出たところで記憶がありません。
ふと気がつくと列車は石勝線に入り、ほどなくして占冠駅に停車していました。結構な時間を寝ていたような気がします。目的地の追分に1049に到着。荷物をまとめて下車します。

追分駅からはちょっと歩くので大きな荷物を預けたいのですが、残念ながら追分駅にはコインロッカーはなく、暑い中荷物を持って歩くことになりました。

目的地は駅から徒歩15分の道の駅あびらD51ステーション。安平町で保存されているD51 320号機と最近保存されたキハ183系初期型の車両を見にいくつもりです。
地図を確認してなるべく坂道の緩やかの方を選択して歩きます。北海道とはいえ照りつける日差しが暑く、肩に荷物も食い込み、ふうふう言いながら歩きます。田舎の道は近くて遠いのが常。いい加減嫌になって来たところで、ようやく国鉄特急色の車両が見えてきました。

鮮やかな国鉄特急色にJNRマークが輝いている姿に疲れも吹っ飛びます。道の駅あびらD51ステーションに到着しました。とりあえずはキハ183の外観を眺めることにします。こちらの道の駅も車で賑わっていました。

改めて保存されているキハ183 214を。1982年にキハ183 14として落成し、札幌運転所に配置された当車は1993年に特急オホーツク9・10号で中間にスハネフ14形寝台客車を連結する際に、出力向上と駆動系増強改造を受けてキハ183 214になりました。以降は主に石北線特急に使用され苗穂車両所配置の2018年に廃車されました。その後クラウドファンディングにより資金調達がされ安平町で保存されることとなりました。
特急オホーツクでは自由席に当てられることが多かったと思うので、オホーツク9・10号に乗車した際にはおそらく乗ったことがあり、運転席と客室の間にある車内電源用の発電エンジンの音を聞きながら仮眠を取った記憶があります。そんなことを懐かしく思い出しました。

こちらにはご当地マンホールも。追分駅に隣接していた追分機関区は国鉄最後の蒸気機関車配置区で、蒸気機関車廃車後も保存前提でD51型蒸気機関車が数両保管されていましたが、残念ながらその後の火災により全焼してしまいました。残っていれば追分が一大鉄道資料館となっていたはずです。

そして生き残ったD51 320号機がここ安平町で保存されています。保存状態は非常によく、入換動車による走行も可能となっています。機関車の周りには貴重な資料なども展示されており、現在は大宮の鉄道博物館に保存されているC57 135号機の写真もあり、興味深く見学しました。
安平町のマンホールカードもいただき追分駅へと戻ります。さすがに往復で30分、荷物を持って歩くのは辛く、追分駅へと早々に戻ります。やっぱり道の駅は車で行くのが正解のようです。当たり前ですが。

駅の待合室で冷たいお茶を飲んでクールダウン。予定では1334発の苫小牧ゆき普通列車に乗るまでフリータイムでしたが、時刻表をめくっていると新夕張駅まで往復できそうです。

そこで追分1152発新夕張ゆき普通列車に乗車。千歳からの列車ですが、1両とはいえなかなかの乗車でなんとか空いていたボックスに座ります。列車は先ほど通って来た道を戻り、新夕張に1221着。意外に乗客もあり、また折り返し千歳行きに乗車する客も多いのはやはり青春18きっぷシーズンだからでしょうか。

ちなみにこの新夕張から先、新得までは特急列車しか運転されていないので、青春18きっぷでも特例で特急に乗車できる区間になっています。おそらくその乗客と思われますが、次の新得方面はなんと3時間後。待合室には数人が待っている様子でした。
新夕張はかつて夕張へ向かう支線が分岐していましたが、2019年に廃止となってしまい、いまはただの中間駅となっています。しかし前述の通り普通列車がここまでなので、乗り換えで使う人も少しはいるのではないでしょうか。

駅前には旧駅名の紅葉山駅の駅名標がだいぶ錆び付いた姿で残っています。隣駅として表示されている駅はいずれも過去帳入りしています。

そして駅前には道の駅夕張メロードがあり、駐車場には夕張のご当地ゆるキャラ「メロン熊」のラッピングをしたマイクロバスが止まっていました。道の駅といっても従来からあったJAのスーパーを改装した感じ。当然のように夕張メロンが販売され、また夕張メロン関連の商品も置かれていました。メロンの甘い匂いに何か食べようかなと思いましたが、昨日同様食べる気がせず見るだけになってしまいました。