青の交響曲(あおのシンフォニー)は2016年に運行を開始した観光特急で、南大阪線・吉野線の大阪阿部野橋ー吉野間で水曜日以外の日に2往復運転されています。紺色を基調としたメタリック塗装に金色の装飾という独特の色と風合いを醸し出しています。
車両は通勤電車の6200系6221編成3両編成を改造しています。4つの乗降用ドアは車端部の一つを除いて埋められており、そこにドア幅と同じ大きさの窓が設置されています。1号車と3号車はデラックスシート車となっており2-1列のデラックスシートが配置されています。
2号車は売店を設置したラウンジ車になっており、この車両も元ドアの位置の窓はドア幅と同じですが、こちらの窓は天地方向が小さくなっています。売店のある場所は窓も埋められており、そこには大きくロゴマークが入っています。
残されて乗降用ドアは既存のドアをそのまま使っており、両開きドアになっていますが、通勤電車時代と違う形状のドアとなって降り、特急用の雰囲気が漂っています。床下機器や走り装置、クーラー、パンタグラフは種車のものを流用しており、知っている人が見れば通勤電車時代の面影が残っていますが、普通の人にはわからないでしょう。
こちらは車内の様子。2-1列配置ですが、元ドアの部分は4人用または2人用のボックスシートになっておりサロン席として発売されています。デラックス席はもともとロングシートのあった場所で一つの窓に対して2列が確保されています。個人客、グループ客、カップルとあらゆる客層に答えられるうまい座席配置だと思います。
こちらは2号車のラウンジ。フリースペースとなっており、このラウンいで売店て購入した食べ物や飲み物を楽しむことができます。この車両だけ窓の天地方向が狭いのは座って景色が見られるようにしているようです。
ちょうどお昼時だったので私もラウンジで食事を購入。大和肉鶏カレーです。チキンカレーにオリジナルラベルのごろごろ水がセットになっていました。カレーは鶏の味もしっかりとしており、辛すぎず美味しくいただけました。水の方は手持ちのお茶があったのでお持ち帰りしました。
吉野川を渡る吉野川橋りょうは吉野線の有名な撮影地で、パンフレットなどにも出ていました。吉野川沿いを走る車窓を眺めながらのんびりと過ごします。
カレーを食べてしまいましたが、吉野駅前で柿の葉寿司を買っていました。お持ち帰りしても良かったのですが、ついつい手を出してしまいます。
柿の葉に包まれたサバとサーモンのお寿司です。柿の葉の殺菌作用を利用して、柿の葉で包むことによって数日間保存が効くことから、特に奈良県や和歌山県の山間部(五條・吉野・大峯)で広まっていきました。近鉄沿線では主要駅で販売されているようです。サバとサーモンは寿司ネタの中でも大好物なので、気がつけば平らげていました。
列車は吉野の山の中から奈良盆地へと降りてきて、橿原神宮前から南大阪線へ。南大阪線へ入ると特急らしい走りでモーターの音も高鳴ります。古市付近で南大阪線は古市古墳群の古墳を避けるように走っており、その様子も地図アプリを見ながら楽しみました。次第に街並みが広がり河堀口駅付近で阪和線を乗り越えると大阪阿部野橋駅に到着。
大阪阿部野橋駅に到着してから改めて写真を撮ります。すでに列車折り返し吉野ゆきとしての準備が始まっており、吉野ゆきの乗る人が写真を撮っていました。大阪阿部野橋駅の道向こうにあるJR天王寺駅へゆき、特急くろしお号でユビスステーションへ向かいます。
ちょっと早めにホームへ降りると、初お目見えのハローキティはるかとご対面。
最初に登場したハローキティはるかバタフライ編成でした。着物をお召しになられているキティちゃんとはるかのロゴマークを。この後に京都行きのはるかもやってきたのですが、残念ながらホームを挟んでいるので通行する乗客が写り込んでしまいます。
関空・紀州路快速を挟んでやってきた特急くろしお号に乗ってユビスステーションへ。駅近くのお宿に旅装を解いてしばし休憩した後、ゆかりんと束の間の逢瀬を楽しみました。
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