2019夏の甲子園 第11日

 gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20190817-0137

 

　ベスト8が出揃う大会11日目の注目カードは第2試合の星稜－

智弁和歌山戦で、2回戦を温存した奥川に対し智弁打線が立ち向

かうのだが星稜打線を智弁の投手陣が何点以内に抑えられるか。

 

　第1試合は強力打線の履正社打線が高岡商のアンダースローの

荒井に対してどんな打撃をするかで、高岡商打線が少しでも早く

荒井を援護する事によって揺さぶりが効果的になるので先取点が

カギになる。

 

　第3試合は共に強打を誇る敦賀気比と仙台育英の対戦になるが

継投の育英投手陣が、敦賀打線をどこまで抑えられるか。

 

　第4試合は機動力の関東一が左腕・二枚の鶴岡東投手陣相手に

どれだけ走れるかで、強打を誇る鶴岡打線が習志野戦のように早

めにビッグイニングを作りたい。

 

　第1試合：高岡商 4－9 履正社

 

　2回までランナーを出しながら得点できなかった履正社は3回に

2番&3番の長短打でノーアウト2・3塁とし1アウト後4番&7番の

短長打で一挙に3点を先行。

 

　4回に高岡が2番&3番の四球&ヒットを足場に1アウト1・3塁か

ら5番の犠牲フライで1点返すが、その裏に履正社は1アウト後1番

&2番の連打と3番&4番の連続四死球に5番の犠牲フライで2点を

追加。

 

　高岡も6回に2番のヒットと四球を足場に5番の犠牲フライで1点

返すが、履正社は4番の2ランで勝負を決めた。

 

　やはりアンダースローの荒井の投球は履正社打線には二回り目に

捉まる形になったし、2試合続けて当たっていた1番の森田が4打席

目まで完璧に抑え込まれたというのも高岡には痛かった。

 

　第2試合：星稜 4⑭1 智弁和歌山

 

　2回まで毎回ランナーを出しながら得点できなかった星稜は4回に

6番&8番のヒットなどで1アウト1・3塁から9番の犠牲フライで先制

すると、智弁も6回に相手エラーと死球で2アウト1・2塁から3番の

タイムリーで追い付く。

 

　以後も星稜の攻撃を智弁の投手陣が必死に凌ぐ一方で智弁打線は

スイッチが入った奥川の前に17三振を奪われていたのだが、こうい

う試合に限って押し気味のチームが足元を掬われるケースが多い中

で奥川が力で流れを断ち切る。

 

　13回からはタイブレークに入るのだが両校得点なく14回に星稜が

5番のバント失敗後に6番が3ランを放ちサヨナラ勝ち。

 

　まさしく奥川が力で試合の流れを引き込んだ形だが、14回に仮に

無得点だと奥川がバント失敗でランナーに残っていただけにどう転

んだか分からないわけで6番の3ランは奥川を救う一発だった。

 

　第3試合：敦賀気比 3－4 仙台育英

 

　1回に2回戦の久我山戦でサイクルヒットを放った3番・杉田が

頭部死球で退場するアクシデントで始まった第3試合は3回に敦賀

が3つの四球でランナーを出し、1人をけん制で刺されながら6番

&7番の連打に暴投が絡んで3点を先行する。

 

　1回に1アウト2・3塁を潰し2回には1アウト3塁からスクイズを

外され得点できなかった育英は5回に2アウトから9番が3ベースで

出塁し1番&2番の長短打で2点を返し1点差に追い上げると、6回に

も1アウトから5番&6番の連打で1・3塁から7番のスクイズで追い

付くと8番&9番の連打で勝ち越し。

 

　敦賀も育英の2番手・大栄を攻め7回には2アウトから3つの四死

球で満塁、9回には1番の2ベースを足場に1アウト1・3塁のチャン

スを掴むが3番手の笹倉が4番&5番を打ち取り逃げ切った。

 

　敦賀にとって前の試合でサイクル安打を放った杉田がいきなり

死球退場というのは気の毒だったが、育英が仕掛けた2回と8回の

スクイズを外して凌いだのは見事だった。

 

　ただし攻撃の方が育英投手陣の荒れ球に手こずったのか9四死

球をもらいながら3回の3点で終わったというのが、何とももった

いない一戦だった。

 

　第4試合：鶴岡東 6⑪7 関東一

 

　2回に鶴岡が四球で出た4番を7番の2ベースで返し先制すると、

その裏に関東は5番がヒットで出塁すると7番&8番の短長打で追

い付き2アウト後1番のバントヒットで逆転し更に2番&3番の連打

と悪送球で一挙に4点を挙げ逆転。

 

　しかし鶴岡も3回に9番が四球で出塁し2番の2ランで1点差とし

6回には1アウトから5番が四球で出塁し、6番&7番の短長打で追

い付くと三振振り逃げなどで2点を挙げて6－4と逆転する。

 

　逆転された関東はエースの土屋を投入し、7回には1アウトから

2番が2ベースで出塁すると3番&4番の長短打で追い付く。

 

　迎えた延長11回に関東は2アウトから3番が3ベースで出塁し4番

敬遠で1・3塁から5番がタイムリーを放ちサヨナラ勝ち。

 

　ヒット数は鶴岡が2番手の土屋に完全に抑え込まれていたので6

安打だったのに対し、関東は18安打と圧倒しながら鶴岡の影山&

池田の両投手と固い守備陣で踏ん張って互角の戦いに持ち込んだ。

 

　残念だったのは土屋に対して殆ど完璧に抑えられてしまった事と、

2回の4失点が2点で止まっていればという事あたりが勝負のアヤだ

ろう。