メカゴジラの逆襲から50年

 今から50年前の今日75年3月15日に公開されたのがメカゴジラの
逆襲で、この作品が昭和ゴジラ最後の作品となってしまった。

 前作ゴジラ対メカゴジラがヒットした事から続編が作られたよう
だが前作が沖縄を舞台にキングシーサーというゴジラと共にメカゴ
ジラと戦うキャラが登場したのに対し、今回はチタノザウルスとい
うメカゴジラと共に戦うキャラが登場するのが特徴でゴジラシリー
ズ初の1対2のハンデキャップマッチになるわけである。

 この作品は監督が本多猪四郎で劇伴は伊福部昭というゴジラシリ
ーズ全盛時の監督&音楽監督が携わった最後の作品だし、同じメカ
ゴジラという素材を福田純と本多猪四郎の生かし方の違いが分かる。

 OPで前回のゴジラとメカゴジラの対決シーンを流しながらスタッ
フ&出演者クレジットが示されるのは、前作の続編という事を強調
する意味だろう。
 

 ちなみにチタノザウルスのスーツアクターは、ウルトラマンレオ
の二家本辰己氏だから今にしてみると動きが独特だ。

 個人的に最初に見たのはTVでだが前作に比べて暗いなと思ったが、
何度か見ているとコチラの方が本格的な怪獣映画という感じで好み。

 前作がキングシーサーの置物を巡って人類とブラックホール第3
惑星人との攻防が描かれるのに対し、チタノザウルスに絡んだ真船
家の悲劇が描かれるなど本多猪四郎作品らしいリアルで重厚なムー
ドで物語が進むのだが東宝チャンピオンまつりのターゲットである
子ども達には受けが良くはなかったろう。

 ラストで夕陽の中をゴジラが去って行くシーンは、ゴジラ映画の
終焉を感じさせる雰囲気だった。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 寺地拳四朗2... 昨日はホワイ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。