ヘアサロンうつのみや・オーナーのスポーツやヒーローもの、雑談ネタを徒然なるままに
こーじ苑
ボトムアップスタイルの明暗
御存じのように先日行われたサッカーアジア杯では日本は準々
決勝でイランに1-2と逆転負けし11年以来の優勝を逃したのだが、
こうなると早速マスコミが森保一監督の采配ぶりを‘劣勢になった
にも拘わらず何もしない’的な批判が目に付く。
たしかに負けると批判を受けるのは当然だが10連勝中にもては
やしていたボトムアップスタイルをも批判しているわけで、今さ
ら感が拭えないしトップダウンに戻せと主張しているつもりかと
思ってしまう。
思えばもうすぐ1年になる野球のWBCで、優勝した日本代表を
率いた栗山英樹監督のスタイルもボトムアップスタイルだった。
そもそも代表チームは常設するのではなく大会の度に集まるため
監督は戦術を落とし込むのではなく、自分の戦術を体現できる選手
を集めるわけで指揮官というよりセレクターの性格が強い。
つまり選手を集めた時点で仕事はほぼ終わりなわけで好調な選手
を起用すると後は選手任せになるのは当然だから、一歩間違えれば
選手に丸投げという事になる。
昨年のWBCで栗山監督最大の功績はダルビッシュ有と大谷翔平ら
を招集した事で、かつての星野仙一のようなトップダウンスタイル
の監督だったら彼らは恐らく招集に応じてないだろう。
だからか廣岡達朗のようなトップダウンスタイルしか認めない連
中は‘栗山は大した采配を振るわず選手に丸投げしただけ’的な事を
語っていたのだろうが、世界的な価値観で行けば成熟した代表チー
ムはボトムアップスタイルになっているわけでトップダウンスタイ
ルの方が珍しい。
そういった意味でボトムアップスタイルを認められない者達は、
時代について行けてないという事になる。
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