FIFAと高野連

 最近パリ五輪男子サッカーに選出される選手の制限が目立つよう
になり、男子サッカーにおける五輪の価値感の低下が話題になって
いるようだ。

 五輪がアマチュアスポーツの大会だった頃は男子サッカーは行わ
れていたものの、国際サッカー連盟=FIFAは自らが主催するW杯が
プロ参加で行われているためサッカーの世界王者はW杯優勝国を指
していた。

 ところが92年バルセロナ五輪からIOCがプロを容認したため
ケットボールなどNBAが、オフシーズンなのをいい事に大人げない
ようなNBAオールスターチームを組んで大人気になったのに対して
サッカーは‘FIFA主催のW杯優勝国こそ世界王者’という価値観を守る
ためU23世界大会にしたのだ。

 こういった価値観を持った団体は日本では高野連だろう。

 国体での高校野球は天皇杯争いに関係ないオープン参加で国体の
少年の部に参加するには高体連に加入する必要があるのだが、仮に
高体連に加入すると高体連主催の高校総体=インターハイの中で選
手権を行わないといけないため夏の甲子園の開催は不可能だ。

 夏の甲子園はNHKによって全試合を全国生中継で放送されるし、
朝日放送でも中継されるのだから放映権料も入るなど利益が凄いた
め高体連に加盟するメリットがない。

 選手達も夏の甲子園で敗退した後に国体でリベンジという気持に
なるのは考えづらいわけで、それぐらい夏の甲子園に全力を注いで
いるのが分かるがサッカーではW杯になる。

 つまりサッカーでは主催団体FIFAが、日本の高校スポーツでは
高野連が莫大な放映権料という収入があるので敢えてIOCや高体
連に加入する必要がないという共通点があると思う。

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