高校日本代表「めどたった」 金足農の吉田、完全復活で
今日のスポニチの1面は3日に開幕するU18アジア選手権の壮行
試合で、今夏の準優勝投手である金足農の吉田輝星が9回に登板し
最速149㌔をマークするなど1回を無失点に抑えたというもの。
甲子園決勝以来10日ぶりのマウンドという事になり‘本番に間に
合った’的な報道だったのだが、甲子園であれだけ投げた吉田を代表
に召集して投げさせる必要があるのかと思ってしまう。
甲子園の決勝で大阪桐蔭から打ち込まれた理由の1つに投げ過ぎ
による疲労や下半身の故障がいわれていたのだが、まだ甲子園が終
わってから10日ほどしか経っておらず疲労もまともに抜けてない
だろうからベストなコンディションからは ほど遠いのではないか。
代表というのは名誉な事である一方で真剣勝負なのだからコンディ
ション不良の者は召集されるべきではないと思うし、実際に吉田以外
にも好投手はいくらでもいるので無理して間に合わせるようなマネ
をする必要があるのかという事。
とりあえず中継するTV局やメディアにとって吉田は旬な選手だ
から召集されるだけで話題になるばかりか、選手権が始まると例に
よって吉田ばかりを追いかけるのは火を見るより明らか。
吉田本人は招集されれば出場したいと思うのは当然だろうし代表
戦になれば嫌でもアドレナリンが出て頑張ってしまうのだから、故
障が治りきらない状態で出れば将来的に禍根を残す事になるので本
来なら招集しない方がいいのではと思ったりする。
百歩譲って召集しなければいけない場合は香港やスリランカ戦を
調整試合と位置付けて、どちらかの試合で1イニング投げさせスー
パーラウンド2試合のうち1イニング限定で投げさせるというぐら
いの配慮がいるのではないか。
高校生というのは自分を客観的に見るのは難しく‘地区大会から
合計1517球でケガしているようでは上のステージでは活躍できな
い’と吉田本人は語っているが、現在イーグルス入りしてケガ続き
の安楽智大も高校時代の投げ過ぎに関して同じようなコメントを
していたのを思い出す。
それを止めもせずに、むしろ煽るマスコミの姿勢というのが一番
の問題ではないのだろうか。