ミラーマンの18話に登場した敵は古代恐竜アロザ。
国立博物館に展示されていた古代恐竜の骨に宇宙生命で肉付けをしたという
設定の敵で、1つ前のEPである透明怪獣カメレゴンに続いてのインベーダーが
操る‘怪獣兵器’だ。
基本的にミラーマンが戦うのは円盤から照射される光線を浴びた人間体の
インベーダーが怪物化して破壊工作をするというパターンが多く、次がインベ
ラーや重力マシンに15話に登場したジャバラと呼ばれる宇宙船。
だからこそ1話と8話に登場したアイアン、2話と6話に登場したキティファイヤ
ーや4話と9話に登場したマルチ、7話と12話登場のゴールドサタンなど1クール
目には同じ固体の敵が複数登場するようになっていた。
ところが2クール目に入ると14話で いきなり‘宇宙最強と呼ばれる’宇宙怪獣
キングザイガーがインベーダーの手によって送り込まれたのを皮切りに17話の
カメレゴンや18話のアロザなどインベーダーから操られる怪獣が登場し始めた。
その反面5話で秘密基地建設のために使用する電力を奪うために作られたロ
ボット怪鳥インベラーや、インベーダーの大型要塞を着陸させるために着陸地点
の街の重力をコントロールする重力マシンなどのメカ系が15話のジャバラを最後
に登場しなくなる。
侵略者が操る怪獣と巨大ヒーローの戦いは華があるのは事実だが既にウルト
ラマンAで このパターンは使われているわけだから2番煎じ的な感は拭えないし、
インベーダーが操るメカが登場する方が脱ウルトラワールドには相応しい内容の
EPが多く作れるはずだと思うのだ。
それを考えるとアロザ編あたりからミラーマンの路線変更が決定的になった
わけで、大人向けの作品を楽しみにしていた者にとっては残念な変更では
あった。