2014夏の甲子園 第4日

山形中央、九回逆転勝ち=東海大四は21年ぶり白星―高校野球(時事通信) - goo ニュース

 大会4日目の注目カードは夏の甲子園8年連続出場の聖光学院が
地元の神戸国際大付が対戦する第3試合で、チーム打率4割を越え
る聖光打線が神戸の黒田を どう攻略するか。

 第1試合は2年前ベスト4入りした強力打線でなる東海大甲府が
佐久長聖の継投を崩せるか。

 第2試合は予選で圧倒的な打力を見せ付けた九国大付打線を東海
大四の西嶋がスローボールを駆使して抑えられるか。

 第4試合は今治西を率いていた宇佐美監督率いる小松が継投で
山形中央打線をかわせるかで、山形中央は夏の甲子園初勝利が
かかる。

 第1試合:東海大甲府 3-1 佐久長聖

 両チームともランナーを出しながら無得点で迎えた4回に佐久は
併殺の後に5番のHRで先制すると、5回に甲府も5番と7番のヒットで
追い付く。

 それでも佐久は6回に四球で出塁した2番をバントなどで3塁に置き
5番のタイムリーで勝ち越すと、8回には1アウトから3番がヒットで
出塁し3連続四死球で押し出しとなり貴重な追加点を挙げる。

 甲府打線は6回まで寺沢から5安打を放ったもののノーアウトの
ランナーは4回と5回のみで、4回は牽制で刺されるなどチグハグ。

 7回から登板した両角を打てずに完敗という感じだ。

 第2試合:九州国際大付 1-6 東海大四

 2回までパーフェクトに抑えられていた東海は3回に1アウト後
8番以下3連打で先制してエースの安藤を引きずり出し、直後に
2番のタイムリーと3番の犠牲フライに4番の3ベースで一気に4点
を挙げペースを握る。

 5回にも2番と4番のヒットにエラーを絡めて5点目を挙げた東海
に対し九国大付も6回に併殺の後3番&4番の2ベースで1点を返す。

 直後の7回に東海は3ベースで出塁した1番が2番の犠牲フライで
返り6-1と突き放し試合を決めた。

 九国大付は1回に1番がショートエラーで出塁したものの牽制で
刺され、2回には4番がヒットの後に中継ミスで2塁に進み5番の
ヒットでノーアウト1・3塁と攻め立てるが6番&8番が三振し最後は
2アウト満塁フルカウントで2塁ランナーが飛び出して牽制で刺さ
れて流れを手放してしまった。

 直後の3回に東海が4点を挙げてから西嶋が投球が冴え渡ったの
を考えるとエラーよりも走塁ミスがいかに流れを手放すかという
のが分かる。

 第3試合:聖光学院 2-1 神戸国際大付

 3回に聖光が3番のヒットと4番の四球に内野ゴロで1アウト2・3塁
から6番のスクイズが内野安打になって先制すると、神戸も4回に
2アウトから四球で出塁した4番を5番の3ベースで返し追い付く。

 4回と5回を黒田に抑えられた聖光は6回にヒットと死球で1アウト
1・2塁を潰すものの7回に3番と6番の四球を足場に7番の2ベースで
勝ち越し、7回から登板した2番手の船迫が神戸打線から毎回ラン
ナーを許すものの凌ぎきった。

 共に打線が強力なチーム同士だったが特に神戸の黒田は7回まで
4回と5回以外は毎回のようにランナーを出したものの14残塁を記録
させたように粘っていた。

 だからこそ打線が聖光の2人の投手から6安打しながら散発に終わ
ったのが悔やまれるし、特に7回以降はノーアウトのランナーを出し
ながらバント失敗や併殺などで先行できなかったのが響いた。

 第4試合:小松 8-9 山形中央

 1回に先制を許した山形は2回に2つの死球とバントで1アウト2・3塁
から7番のタイムリーとWスチールで逆転し、3回にもヒットで出た
1番をバントで送り4番の2ベースで3-1と突き放す。

 小松は1回に四球で出塁した2番を4番のタイムリーで返して先制
すると2回の1アウト2・3塁をスクイズ失敗で潰したものの、3回には
2ベースで出塁した1番を4番のタイムリーで返すと5番以下の3連打で
5-3と逆転すると4回にも2つの四球でチャンスを広げ4番のタイムリ
ーで6-3とリードを広げる。

 6回に1アウトから6番&7番の長短打が出たものの2塁ランナーがホー
ムで刺され得点できなかった山形は7回に死球と内野安打で出たラン
ナーをバントで進め3番の3ベースで1点差に迫る。

 しかし小松もその裏に四球で出塁したランナー2人を置いて1番の
2ベースで8-5とリードを広げ試合を決めたかに思われたが、9回に
山形は9番&1番の短長打でチャンスを掴むと2番の内野安打で1点を
返す。

 3番の内野ゴロで1点差に迫った山形は4番がボール球を振って三振
した後に5番&6番の長短打で遂に逆転。

 その裏に小松も6番がエラーで出塁したが牽制で刺され、直後に
ヒットと四球で1アウト1・3塁とチャンスを繋げるが9番と1番が倒れ
万事休す。

 4人の投手の継投で懸命に山形中央の攻撃を凌いでいた小松だが、
最後は4番手が掴まってしまう。

 小松は4回まで7安打しながら5回以降は7回のタイムリー2ベースを
含めて2安打に終わったのが勝敗を分けた要因ではあるが、逆転され
た直後の9回にノーアウトのランナーを牽制で刺されたのが最後まで
響いた。

コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
珍しいシーンだな (テコンドーを五輪から除外しろ!!)
2014-08-14 23:22:18
そういえば、神戸国際大付の選手が送りバントの場面で木製バットを使っていたね。
ボールをバットの芯でとらえる為に練習で木製バット(あるいは竹バット)を使うことがあるのは知っていたけど、近年の高校野球の試合で実際に使用する場面を見るのは初めてだな。
てっきり、自分は高校野球は金属バットのみ使用可だと思っていたから、木製バットの使用が認められていたのは今回初めて知った。
 
 
 
寒冷地の4校が勝つ現状の甲子園は終わってみないとワカラナイ(・・?。。。☆ (なにわのヒバゴン)
2014-08-15 01:01:25
第1試合。。。長聖に勝ち越しを許した後の3連続四死球は頂けませんね。試合を決められる典型的な悪いパターンではないでしょうか?村中監督は相模で92年春準優勝時は吉田、甲府で04年夏4強時は村中、一昨年4強時は神原という好投手を作り上げただけに今回はやや期待はずれでした。佐久長聖は94年の4強が未だに印象に強いですが、PL魂をフィーチュアした藤原監督なかなかニクい采配を見せ指揮官として貫禄を増したようで嬉しくも思います。両監督のユニフォームは違えど上記の92年春準々と70年夏決勝で敗れた東海大相模に間接的に?リベンジできたと思えたのは私だけでしょうか            第2試合。。。九州の雄まさかの完敗でした。東海大四は伊良部の尽誠や93年東福岡を破ったり、敗戦試合も76年夏の崇徳戦、78年夏の高知商戦、80年春の広陵戦など強打を前面にインパクトを残した印象ですが、伝統は?受け継がれているようですね。九国はやはり二度の牽制死が痛いです。回が進むごとに早る九国打線を小柄な西嶋投手が巧く手玉に取り‘金星’をもたらしたと言えるでしょう。平安に続きまたしてもV候補が敗退。。。今年も戦国大会になりつつありますね。          第3試合。。。ウ~ン近畿勢あきまへんなぁ(。´Д⊂)。聖光の地力が上回るとは予想していたものの地元兵庫の代表として昨年の西脇工に続き初陣勝利をあげてもらいたかったです。甲子園のベテラン聖光相手に終盤勝負の状況でのバント失敗は流れを断たれジ・エンドを迎えても仕方ありません。国際は05年春の名電戦、10年春の帝京戦も惜敗でしたが、甲子園の勝利は‘あと一歩’が決して容易ではないんですよね。近畿大会の常連でもあるので実力は折り紙付き。捲土重来を期待します。             第4試合。。。山形中央は10年選抜21世紀枠出場を皮切りに今回で4度目の甲子園。昨春は勝利もマークし場馴れしてきたなという印象が伺えました。一方、宇佐美監督は甲子園を知り尽くしていても小松ナインは初出場。乱打戦で終盤勝負になると経験の差が大きくモノを言う気がしますね。00年に初出場の丹原も最終的に光星?に根負けした感があります。まず甲子園に出場させる→甲子園で勝てるチームに育てる→甲子園で常に優勝争いできるチームへとグレードを上げる。。。宇佐美監督も新たな‘戦闘服’で挑み誓いも新たに甲子園を去ったのではないでしょうか?野球王国愛媛の復活の担い手としてまた全国を沸かせてもらいたいですね☆
 
 
 
金属でなければならないという事は (こーじ)
2014-08-15 10:17:22
>テコンドーを五輪から除外しろ!!様
 実は金属バットでなければならないという事はないようです。

 実際導入された40年前は銚子商の篠塚など木製バットで打つ選手も度々見られましたが、最近は経済的な問題や金属のアドバンテージから木製バットを使用する選手は絶滅状態だったので久しぶり感が強かったです。
 
 
 
これも高校野球 (こーじ)
2014-08-15 10:26:44
>なにわのヒバゴン様
 第2試合の九国大付の敗戦は高校野球ならではですね。

 互いにエラーが出たのに流れを掴んだ東海大四は影響を受けず、九国大付には致命傷ですから流れの怖さを痛感しますが そうなったのは3つ走塁ミスでしょう。

 1回と2回の牽制アウトもですが2回にノーアウト2塁で
5番のレフト前ヒットでレフトが弾いているにも拘わらず
3塁で止まった事で その前にスキを逃さない走塁を見せてノーアウト2塁を作っただけに残念でした。

 BS朝日の解説をしていた吉田洸二氏の言う事は悉く納得できたし、その通りになってました。

 それにしても21年前に東海大四が東福岡に勝った時も
雨で流れて8月14日になったわけですから巡り合わせの妙でもありますね。


 小松-山形中央は言われるとおり00年の丹原と光星学院戦を思い出しました。

 甲子園キャリアが浅い野球どころのチームより、そうでない地域の代表でも甲子園慣れしているチームの方が
強いというのが第3試合同様実感しました。
 
 
 
山梨学院大付でも吉田野球を魅せてくれ(^^)!! (なにわのヒバゴン)
2014-08-15 21:28:50
吉田監督は話しっぷりは穏やかですが、さすがに公立校を日本一に導いただけのことはありますよね。ある試合の解説で‘この回の守りは気を付けなければなりません。リードしていて下位打線からですが、走者を溜めると中軸に回りますから’と常に先々を読んでいるところが凡監督(^^)との違いのような気がしました。古川、有迫、今村など逸材も集まってたんでしょうけど清峰の野球はデビュー戦で大金星を挙げた名電戦に象徴されてますね。サッシー以降数々見てきましたが、あの試合こそ長崎勢のベストゲームではなかったかと(名電のバント一本やりの能のなさも虚しいですが)。北海道は北は今一つですが南は駒苫以降も北照、北海、札幌第一など勝敗抜きにして良い戦いを見せているように思います。道都札幌にも優勝旗が渡ればさらに沸き返るのではないでしょうか?北信越勢史上初の5戦無敗も然り、地域差が完全になくなりつつあると感じさせる今日この頃です(^ー^)ノhi!
 
 
 
監督の差が出ますね (こーじ)
2014-08-16 23:18:51
>なにわのヒバゴン様
 長崎県勢はサッシー酒井の海星がベスト4入りした以外はパッとしなかったのですが、長崎日大と清峰の登場から一気にレベルアップした感じです。

 特に清峰は名電戦の金星から始まり済美に岡山東商、
東海大相模、日本文理、マエケンのPL学園に箕島や報徳学園といった伝統校や強豪を倒してますからインパクトは強かったですし、吉田氏の能力の高さを感じますね。

 それに引きかえ海星はサッシー以降で初戦を突破したのは84年&02年の2度だけで共に次で敗れてますから通算
2勝6敗というのを見たら監督の差という言葉がピッタリ来ますよ。
 
 
 
清峰が名電を破ったという速報(勤務中)には胸がスーッとしましたね(^ー^)ノ (なにわのヒバゴン)
2014-08-17 03:06:07
驚くのはその名電戦で選手共々、吉田監督に全く迷いがなかったことです。ピンチを迎えてもバタバタと動かない(勿論初采配)。普通なら春チャンピオン相手に公立の初出場が挑む=緊張で心ここに在らずになるはずだと。。。大阪のチームが名電戦3連敗しているように普通(二度は春ですが)に戦われたら強いはずなんです。なぜ吉田清峰は終始落ち着き払っていたのか未だに謎ですね。サヨナラのピンチも悟りきったように?バント(スクイズ)を処理。どちらが選抜王者か分かりませんでしたよ。夏に関しては長崎日大>清峰のようですが、ベスト4止まりの日大よりも清峰の春優勝、準優勝(0対20からよく這い上がった!)の価値の方が高いのは言うまでもないでしょう。 海星はサッシーの翌春は平田勝男(選手宣誓時の表情は阪神時代と変わってませんね)で出場。山沖の中村に敗れたあとは一年生種村でしたか?の84年夏まで遠ざかり低迷期を思わせました。82年の阪神×阪急オープン戦をたまたまテレビで見ていたんですが、平田と山沖が揃って出場。アナウンサーが‘両者は高校3年のセンバツで対戦。平田は抑え込まれて負けたので今日は打ちたいと試合前話してましたが。。。’と実況してました。智弁和歌山の高嶋監督が母校海星を率いていたら高校野球史も大きく変わっていたでしょうね。名将が一代で築き上げた箕島、池田のように清峰は長い低迷に入っていくのか?吉田前監督のソフトな語り口に彼是と頭を巡らす私です(σ*´∀`)☆
 
 
 
高島氏の母校監督は・・・ (こーじ)
2014-08-18 16:07:35
>なにわのヒバゴン様
 私的には高島氏の海星監督を見てみたい気はしますが
長崎県民を中心にした選手を指導しても相性というのがありますからね。

 清峰の強さは吉田氏だけでなく佐世保実の監督をしていた清水氏とのコンビだったからのようでして、清水氏が率いた佐世保実が今ひとつだったように単独ではパッとしないかもしれません。

 もっとも吉田氏の方が清水氏よりも監督としての能力は上のようですね。

 
 
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