内山高志の防衛戦を生観戦した日 

 今から10年前の今日10年5月17日は、さいたまスーパーアリーナ
でWBA:Sフェザー級王者・内山高志の初防衛戦を生観戦した日で
ある。

 この日は所属する研究団体dhk東京本部講師セミナーが東京ディ
ズニーランドで行われたので終了後に駆け付け、アリーナ席の25列
目で観戦したのだ。

 内山高志といえば8戦目で東洋太平洋タイトルを獲得し5度の防衛
に成功しており13戦全勝で10KOと強打を誇っていたし、この年の1
月にタイトルを奪取したファン・カルロス・サルガド戦も圧倒した
形だから強いとは思っていた。

 実は前日ウルトラセブンのアンヌ隊員を演じたひし美ゆり子さん
の店・アジアンタイペイでのオフ会に参加していた元ボクサーの市川
次郎氏が‘内山はかなり強いですから楽しみにしてください’と言われ
ていたので期待はしていた。

 とはいえタイトルを奪ったサルガドはホルヘ・リナレスを1RKO
していたのだが、ラッキーパンチ一発でのKO勝ちという感じだった
ので‘オイシイ王者’と思われていた。

 だからグラナドスは当時の日本人選手が苦手としていたベネズエ
ラ人相手で、さらにウエルター級で戦った事もあるし身長も185㎝
という長身を見ると80年代にイラリオ・サパタやサムエル・セラノ
などの中南米の長身テクニシャンは天敵だったので大丈夫か?とい
う感じだ。

 それが試合が始まると的確にパンチをヒットさせ特に効果的なボ
ディブローで挑戦者を削って行くと、6Rに右ロングフック一撃で倒
したわけだがアリーナ席最後尾ともいえる25列目にも‘ボコッ!’と
いう凄まじい音がしたかと思うと‘文字通りドサッ’と崩れ落ちたの
だから驚いたし鳥肌が立ったのを覚えている。

 これを見て市川氏が前日語っていた‘内山は強いですよ’という
言葉を実感し一方、まさか11度も防衛する素晴らしい王者になる
とは思わなかった。

 そういう意味で超一流王者を生で見る事ができたのは幸運だった
と思う。

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