我々が子供の頃にプラモデルやオモチャなどでよく見ていたのが、
小型ミサイルを搭載した戦車や連装砲の戦車である。
ところが実際には こういった戦車は登場しないし新しく開発され
る雰囲気もなく、いわゆる‘絵に描いた餅’状態になっているのが
現状だ。
小型ミサイルを搭載した戦車というのは怪獣総進撃に登場するの
だが、富士山麓にあるキラアク星人の基地を攻撃しようとして逆に
ゴジラやアンギラスから逆襲を受け壊滅するという見事な やられ
役を演じていた。
ちなみに この戦車群はリモコンで操作されており戦車自体が破壊
されても犠牲者は出ないというのが救いだったが、結局壊滅したのは
キラアク側からの妨害電波によりコントロール不能に陥りというパ
ターンである。
仮に小型ミサイルを搭載した戦車が実戦配備された場合は最初に
小型ミサイルを発射してから戦闘に突入しないと搭載したままでは
被弾=大破では済まず、ミサイル自体が誘爆して戦車もろとも吹っ
飛ぶのは予想が付く。
結局遠距離の敵を攻撃するのなら先述したようなリスクを伴った
小型ミサイルを搭載するよりも、射程距離の長い遠距離ミサイルを
搭載した専用車両を後に従えた方がよっぽど現実的という事だろう。
基本的に戦車戦は集団戦になるわけで戦車一両のみで敵陣に突撃
する事はないため、小型ミサイルを搭載したような戦車というのは
現実的ではない。
だから小型ミサイルを搭載した戦車というのは文字通り絵に描いた
餅という事になるわけだ。