凪を救出に向かう孤門の成長

　ウルトラマンネクサスの最終EPでナイトレーダーの石堀光彦の
姿を借りて暗躍していたダーク・ザギは、自らが復活するために
西条凪を罠に嵌め遂に念願の復活を果たす。

　子供時代の凪の目の前で両親を殺害し凪の心に深い憎しみを植
え付けると、ダークファウストやメフィストを使って暗躍しTLTの
情報を盗み利用しながら秘かに機会を伺い続けた。

　そして最終EPで凪に18年前の真相を話し怒りと憎しみの心で変
身させるとウルトラマンの光はレーテに奪われるだけでなく、闇
やビーストへの恐怖心を変換させたエネルギーを受ける形で復活
する一方で凪はレーテの出す闇に封じ込められてしまう。

　そこで孤門は凪を救うためレーテの闇に飛び込むと必死に凪の
姿を捜すのだが、既に凪は18年間にわたって信じていた力が全て
ダーク・ザギの手のひらの上での出来事だった事を知って絶望し
完全に闇に囚われの身となる。

　18年前に両親を殺害された事でビーストへの憎しみを拠り所と
して生きて来た凪にとって、それがダーク・ザギの策略だった事
は耐えがたい思いだっただろう。

　しかし孤門はリコをノスフェルに殺害されたトラウマで落ち込
んだだけでなく、溝呂木眞也に利用されかけた時に凪からの叱咤
激励を受けて立ち直る事に成功した。

　だからこそ‘あなたた厳しさが僕を今まで支えてくれた、あなた
の強さが勇気づけてくれた’と言うセリフにつながるのだ。

　つまり成長した孤門が凪の立場と逆になるわけで孤門の成長が
見られるし、これこそ姫矢に救われ凪に鍛えられ憐を励ましつつ
自らも成長した形ではないだろうか。