ボクシング:海外挑戦30連敗というが・・・・

 5月20日にタイで行われたWBA世界Sフェザー級タイトルマッチでプーン
サワット・クラティンデーンジムに挑戦した木村章司は4Rに勝負に出て3度
倒されてKO負けし引退するらしい。

 ‘前戦で敗れている木村が敵地で強豪王者に挑戦するのでは厳しい’ と
思っていたので この結果は木村には悪いが順当だ。
 それよりも問題は翌日のスポーツ紙に掲載されていたのは‘敵地30連敗’
という記事である。

 確かに92年4月に平仲明信がメキシコでエドウィン・ロサリオが持つ WBA
世界Sライト級王座を1RTKOで奪取して以来 海外で日本人選手がタイトル
奪取に成功していないのは事実。
 ただし今回の30連敗のリストを見ると改めて‘これで勝てと言うのか’ と
思うぐらいの名前が揃っている。

 開催地はタイが7で韓国が5、更にアメリカとメキシコが2で続く。
 30連敗の選手達で日本で挑戦して勝てそうだと思われたのは個人的には
葛西裕一がラスベガスでアントニオ・セルメニョに挑戦した試合と坂田健史が
フランスで暫定王者決定戦を賭けて戦った試合ぐらい。

 特にタイで挑戦した細野雄一や八尋史朗、川端賢樹、内藤大助、清水
智信、戎岡淳一、升田貴久らは日本で挑戦してもまず勝ち目はないと思わ
れていたのだからタイでの挑戦で勝てる確率は非常に低い。
 しかも数人は直前の試合で負けて挑戦するというモラルに欠けると言わ
れてもおかしくない者がいたのだ。

 ただし これはタイ側からのオファーだから仕方ないし、誰でも敵地といえ
世界挑戦できるのは光栄な事なのだから数%の確率に賭けて挑戦という
のは否定しない。

 つまり日本のボクシング界の特徴として経済大国だという事もあり、有望な
者が世界挑戦するには世界王者を呼んで挑戦させるというのが主流だ。
 反対に言えば海外で挑戦する選手は勝つ確率が低いという証明になって
しまう。

  とはいえ西岡利晃がメキシコでジョニー・ゴンサレスを左一撃で倒した
ように、しっかりした実力を持った選手が敵地に乗り込んでも勝つ確率は
高いのだ。

 だからマスゴミが鬼の首を取ったように扱う‘海外挑戦30連敗’は、そこ
まで深刻に考える必要はないと思う。
 ただし たまには日本選手も海外での試合を多くこなして欲しいと思うの
ではあるが・・・・・

 そういうわけでフェルナンド・モンティエルに敗れた長谷川穂積が、できる
事なら敵地に乗り込んで行ってモンティエルに雪辱して欲しいものだ。     

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