昨日BS日テレで池中玄太80キロスペシャル鳥の詩・力強く飛ぶ
んだゾ!がOAされたので、しっかり録画して見た。
池中玄太80キロは81年にパート2がOAされた後に82年4月と
86年10月、92年10月にスペシャルが作られているが今回OAさ
れたのは86年版で杉田かおる演じる長女・絵里が三浦友和演じる
歯科医の奥村と結婚し玄太と鶴子を引き合わせた宇野重吉が演じる
本城先生が亡くなるというもの。
このスペシャルからビデオで録画していたので何度も繰り返し見
る機会があったのだが、スペシャル版としての出来は正直言って最
も優れているだろう。
玄太が務める大京グラフが楠公さん退任後、編集長に就任した
柏木が販売部数を上げるためフォーカスやフライデーのような写
真週刊誌的な雑誌にしようとして玄太や秀さんのヒンシュクを買
い対立するというのは、当時写真週刊誌が流行っていた世相を表
していたし最終的にヤラセまで行なって柏木編集長は更迭され退
任していた楠公さんが復帰すると玄太や秀さん達と名物の言い争
いも復活するわけだ。
そして何より保育士をしている絵里の結婚相手が保育園に通う
男の子の父親で妻に死に別れている奥村医師で、玄太に言わせる
と‘子連れの男と結婚する女は不幸だ’という事だが考えてみる
と現妻の暁子さんは同じ境遇なのだから笑える。
暁子さんが絵里のよき相談相手で玄太が怒った時には‘親とし
て喜んでいた、初めて本当に愛する人を見つけたのだから’と
言い返すシーンは、娘を持った今だからこそ別の感慨があるし
鶴の子別れの話なども親になっているから身につまされる。
また冒頭でシリーズ屈指の名シーンである鶴子の一周忌に家族
揃って北海道に行き、鶴の乱舞を撮影して懐から亡き妻の位牌を
取り出して‘鶴子、見えるか、きれいだろう、素晴らしいだろう’
と玄太が涙を流しながら呟くシーンが見られるのが嬉しい。
こういったスペシャル版ながらシリーズのキーポイントをしっ
かり抑えている今回のスペシャル編は単発として見るには最高で、
池中玄太80㌔自体を再放送などで最近見る機会がないので凄く嬉
しいものだった。