そろそろ高校スポーツの日程を見直すべき 

本田監督、過密日程問題に言及「運営最優先ではなく選手最優先で考えてほしい」

 今年の高校スポーツは一昨日で全日程を終えたのだが、今年は
8日が成人の日という事から高校サッカーのスケジュールについ
て異論が噴出した。

 高校サッカーは12月30日に開幕し1月8日までの10日間で最大
6試合を戦うわけで今年は1週間に5試合という過密日程だったた
め準優勝した流経大柏の本田裕一郎監督や日本代表・長友佑都ら
が‘選手最優先じゃない’と語るなど波紋を呼んでいる。

 とりあえず高校サッカーの場合は以前は1月2日に1回戦を行い
休養日なしで8日まで行っていたのが83年度から5日を休養日に
充て3連戦を2つという形になり、94年度からは12月31日に1回
戦を行う方式だったのが02年度以降は成人の日が第2月曜日に
なった事から決勝戦を成人の日にずらしたわけだ。

 もっとも今年度のように成人の日が8日の場合は日程が詰まり
過ぎるわけだから再考の余地はあるしサッカーの場合は先述した
ように現場の意を汲む形で日程変更には柔軟なわけだが、高校野
球をはじめとした他競技はなかなか過密日程の緩和にはならない
のが現状で高校野球など90年代初めぐらいから休養日を入れる必
要性が声高に言われていたのが制定されたのは13年からという
ありさま。

 どうしても高校スポーツというのは本業の勉強に影響が出ない
ため夏休みや冬休み期間中に終わらせるというのが絶対条件で、
選手のコンディションは二の次という運営側の考えがあったのは
事実だし春高バレーは1日で3回戦とベスト8を戦うなどありえな
いスケジュールだ。

 ただし高校スポーツのメインである野球に休養日がないため他の
競技に休養日を入れるという発想がなかったわけで、昭和の時代は
中1日で行われるラグビーの方が特異に見られていた。

 それがJリーグが開幕しサッカーは週に1試合が理想というのが
常識になった頃から高校サッカーの日程緩和が進んだわけだが、
それでも今回のような問題提起が出るのだから過密日程をどう
調整するかというのは運営サイドの永遠の課題になるのだろう。

 とはいえ金田正一のように‘休養日を作ったら高校野球はダメに
なる’などという発言をするサッカー関係者や‘オレらの頃は休養日
なしでやっていた’という元代表選手がいないだけマシだろう。

 新日鉄釜石全盛時の社会人ラグビー選手権は週末毎に回戦を戦う
スケジュールで勝ち抜いたチームはその度に帰郷と上京を繰り返し
ていたようだが、高校スポーツではそこまでは無理だろうけど今年
のような年回りの場合はクリスマスに開幕するなどという手もある
だろうから再考の余地ありだ。

 とりあえずサッカーが最も進歩的なのでサッカー界の運営者には
日本のスポーツ界のためにも、もうひと踏ん張りして欲しいものだ。

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