15日に本編の最終回を迎えた仮面ライダーウィザードは最終決戦がウィザード
とグレムリンの最終決戦となり、特に賢者の石をコヨミから奪い進化体となった
グレムリンはウィザードの最強形態であるインフィニティースタイルをも凌駕する。
不治の病で娘の暦を亡くした天才科学者・笛木奏が娘を生き返らせるために
行った儀式・サバトによってファントムになった滝川空と、自らのファントムを抑え
込んで魔法使いとなった相馬晴人という いわば光と影の対決となったわけだ。
思えば娘を生き返らせるために大勢の犠牲を顧みない笛木によってサバトに
巻き込まれた晴人と空は共に被害者という事になる。
空がファントム=グレムリンとって自分がコヨミの代わりに人間になろうとする
のに対し、晴人はサバトによる被害者を自分が最後にするべく戦っていくという
前向きな気持ちで行動していた。
余談ながら笛木から強制的に魔法使いにされた真由と譲に山本の3人も姉を
殺したファントムに対する復讐心から得た力をいい方に使おうとした真由をはじめ
自らの意思で得てはないものの、それを受け入れて人のために使おうとする
晴人と同じ考えだったからこそ最後にグレムリンと戦っていたのだろう。
‘過去は変えられないが未来は変えられる’というのはウルトラマンネクサスの
姫矢准の名セリフだが、それを思い起こさせるようなテーマが内包された仮面
ライダーウィザードだった。