後半失速、反省しきり 綱とり失敗の琴奨菊
今年の大相撲春場所は横綱・白鵬が4場所ぶり36度目の優勝を
果たしたのだが、場所前に最も期待されていた先場所優勝の大関
・琴奨菊の綱取りは終盤大失速しての8勝7敗に終わった。
巷では琴奨菊の綱取り失敗に関して大いに残念的な論調がある
のだが個人的には琴奨菊が大勝ちする事もある反面、一歩間違え
たら今回のような結果になる可能性が高いので下手に横綱に昇進
すると力士生命を縮め兼ねない事から横綱昇進は見送りになって
ホッとしているファンもそれなりにいるはずだ。
基本的に琴奨菊のような押し相撲の力士は勢いに乗れば大勝ち
するので安定感という点では今一つなので、年に1度ぐらい優勝す
る名大関的なキャラで十分だと思っている。
むしろ先場所の琴奨菊の優勝で尻に火が付いた形の稀勢の里が
奮起し今場所優勝争いのトップに立っているので、そちらの方が
琴奨菊効果という事になったわけだ。
つまり日本人横綱には どう考えても琴奨菊よりも稀勢の里の
方が相応しいわけで、前半戦を全勝で折り返した事がポテンシャ
ルの高さを証明しているのだが だからこそ白鵬に負けて並ばれた
だけでなく翌日あっさりと連敗する事が情けなく感じるのだ。
とりあえず今場所の稀勢の里は星の上では準優勝という形だから
来場所に初場所の時の琴奨菊のような星取りで優勝すれば、十分
‘横綱に’という声が上がるだろうからファン待望の日本人横綱
には稀勢の里が何とか言いながら最有力なのは間違いない。