最後はミラーマンに頼らなければ ならなかったSGM

 ミラーマンは基本的にリアリズムを意識した作品だったので初期のSGMは
防衛チームというよりも怪奇大作戦のSRIのような分析チームという位置付
だった。


 そういう意味で‘地球防衛軍の頭脳’とナレーションでも言われていたのが
最もSGMの性格を表しているものの、それゆえに戦闘能力はないため
対イン
ベーダーの戦闘は航空防衛隊の戦闘機を中心とした通常兵器のみで
当然
ながら優れたか学力を持つインベーダー相手には丸腰同然だった。


‘京太郎君頼んだぞ’と御手洗博士が京太郎に過酷な任務を与え、ミラーマン
に頼りきりという感じのケースが多いのも これでは仕方なかっただ
ろう。

 そういう状況を打破するためにSGMは御手洗邸の地下から山奥に秘密基地
設置するだけでなく、3機に分離合体できる大型戦闘機のジャンボフェニック
スまで建造していたのだ。

 ジャンボフェニックスの能力は意外に高く2号機の集中攻撃を受けたミラー
マンが瀕死の重傷を負うほどだったし、インベーダーがミラーマンを太陽に射ち
込む作戦のEPではハレージャックを一斉射撃で撃破しているのが印象的
だっ
た。


 とはいえジャンボフェニックス2回目(正確には3回目)の出動の時に原子力
発電所をバックにしたハリゴジラ相手に うかつに手を出せなかったシーンなど
ミラーマンが いないと厳しい場面が目立った。

 最終回でもエレキザウルスとデッドキングが反引力装置を襲撃する時に当初は
ジャンボフェニックスだけで食い止めようとしたものの、襲来する円盤群にジャマ
されてしまい最終的には命を懸けて登場したミラーマンが現れたから
よかったが
SGMだけでは施設は壊滅していただろう。


 それゆえ変身を止めようとする朝子に対し、あえて‘京太郎君、頼んだぞ’
いう御手洗博士の初期の頃の定番だったセリフが久しぶりに出てきたのだ。


 つまりインベーダーは地球人だけの手では倒せなかった事を意味するのだろう。

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