防衛隊員の上層部に対する不信感は

 憐の周りのメンバーと孤門・瑞生らが和気藹々と過ごしている のどかな
ムードが印象的だったウルトラマンネクサスのEp30だが忘れてはいけない
のが、フォートレスフリーダム内で石堀隊員が隊長に対してウルティメイト
バニッシャーのデータが何者かによって消去された事を問い詰めるシーンが
あった。

 確かにTLTという組織はダークな組織で所属している実戦チーム・ナイト
レーダーのメンバーが上層部から情報を知らされてない事が多くあり、隊長
が不信感を募らせている事が多々あった。

 例えば対ゴルゴレムでミッションエリアの近くに人口密集地があり退避勧告
を出してなかったり、姫矢准を拘束してビースト振動波を浴びせて一時は
心肺停止状態にしてオーバーレイシュトロームと同じ威力を持つウルティ
メイトバニッシャーのデータを取った事などもナイトレーダーのメンバーには
知らされてなかった。

 当初は隊長がイラストレーターや松永管理官に抗議していたのだが、今回 抗議した当事者である石堀の存在感はなかった。
 ところが今回のタイミングで隊長に詰め寄るシーンを見るとTLT内部に
スパイがいるという不信感をあらわにしているのが印象的だ。

 ところで昭和のウルトラシリーズでは帰ってきたウルトラマンでMATが作戦
失敗の度に解散をちらつかされたり、ウルトラマンエースで竜五郎隊長が
北斗星司に特攻を命じた高倉司令官を殴打したりはあったのだが防衛
チームが防衛軍の上層部に大して不信感を持つような事は あまり見られ
なかった。

 平成シリーズでも劇場版ティガやダイナの終盤に人造ウルトラマン計画を
密かに押し進める動きがあったものの、あくまで一部の行動でありGUTSや
スーパーGUTSのメンバーが上層部に不信感を抱くような事は考えにく
かった。 

 それがネクサスではTLTの松永管理官とイラストレーターですら互いに
含みを持った本音を話さない関係というのが特徴だ。
 今回のEpは嵐の前の静けさという位置づけだったが、この石堀が隊長に
対しTLT上層部への不信感をあらわにするのが次の展開への発端になると
思うのだった。

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