ウルトラセブンEP ３・湖のひみつ

　放送順では3話目だが、制作第1話の作品。
　3種類のウルトラホークが登場する豪華版だし、侵略者・
侵略者に操られる怪獣・その怪獣とヒーローが出すカプセル
怪獣との戦いなどセブンならではのエッセンスが満載のEPだ。
　監督は2話’緑の恐怖’に続いて東宝出身の野長瀬三摩地。
　
　木曽谷に落下した未確認飛行物体の捜索に、ホーク3号が
出動。偵察＆運搬用のホーク3号の用途がはっきりしている。
　ホーク3号は、滝にカムフラージュされたカタパルトから
発進するので有名だが初出動シーンがこのEPだ。
　初めて見た当時の視聴者は驚いた事だろう。
　川原で釣人がエレキングの幼体を釣り上げるが、それを謎の
少女が逃がしてしまう。
　そしてこの少女を追ってたどり着いた先に円盤があった。
　中で少女を見つけるが、彼女もろとも催眠ガスを浴びたダン
がウルトラアイを盗まれる。
　3話目で早くも変身アイテムを盗まれるのだ。

　やがて湖で飼育していたエレキングが出現、先程まで幼体だ
ったのに急に巨大化しているが、ひょっとして普段は幼体の姿
でカムフラージュしているのだろうか？
　ウルトラアイがないのでダンは変身できず、やむなくカプセ
ル怪獣のミクラスを戦わせる。
　怪力のミクラスとエレキングは互角の戦い。
　よく考えると、尻尾の長いエレキングと怪力のミクラスの構
図はキングコング対ゴジラを意識しているのだろうか？
　ミクラスもキングコング同様エレキングの尻尾を持って投げ
飛ばしていた。しかしミクラスも健闘むなしくエレキングの尻
尾に巻かれての電撃でダウン。
　一方ダンはエレキングを円盤内で操っていた少女からウルト
ラアイを奪回し、セブンに変身する。

　怪獣出現の報告を受けホーク1号が発進するが、ビーム攻撃も
通じずあっさりと撃墜される。これで対クール星人円盤との戦い
に続き2連敗。
　ウルトラ警備隊が出動したスキに、ガスを浴びてメディカル
ルームで手当を受けていた少女が暗躍。作戦室の計器をいじって
混乱させ、ホーク2号を使って脱出した。
　そして円盤内で合流、気絶した相棒に代わってエレキングを
コントロールする。
　ミクラスを倒した尻尾を巻き付けての電撃はセブンには通じず
エメリューム光線でアンテナを破壊されアイスラッガーで切断。

　考えてみるとウルトラマンの3話も電撃が武器のネロンガが登場
しているし、ジラースに続いて湖で飼われていた怪獣が登場する。
　いずれも脚本は、メインライターの金城哲夫だ。
　またホーク1号の発進シーンで、1話ではあったオペレーションの
声がなかった。これは製作第1話という事が関連しているだろう。