ドラゴンズがジャイアンツのV10を阻んで50年

 今から50年前の今日74年10月12日に中日球場で行われたダブル
ヘッダーで、優勝へのマジック2だったドラゴンズはホエールズに
9ー2&6-1で連勝して54年以来のリーグ優勝を果たすと共に65年
から続いていたジャイアンツの10連覇を阻んだのだった。

 第1試合で平松政次を打ち込み島谷金二&ジーン・マーチンの連
続2ランに高木守道のHRなどで3回から6回まで毎回得点を挙げ、
投げては松本幸行が9回に江藤慎一から浴びた2ランのみに抑えて
マジックを1にする。

 そして第2試合では先発・星野仙一が2回に山下律夫から先制タ
イムリーを放つなど勢いは止まらず、7回には島谷&井上弘昭の連
続HRまで出て最後は星野が4安打1失点に抑え胴上げ投手となった。

 実はエースの星野仙一が引退直後に記した著書・星野仙一の巨人
軍と面白く戦う本の中に、優勝を確信したのは前日10月11日に神
宮でスワローズと引き分けた事と書いていた。

 当時のドラゴンズはマジック3で迎えた10月9日からの3連戦で、
スワローズに連敗して迎えた最終戦でも鈴木孝政が2点先制され
松岡弘から木俣達彦のタイムリーで追い付くも1点勝ち越されて
迎えた9回に浅野啓司から高木の起死回生のタイムリーで追い付
き引き分けに持ち込みマジックを2にする。

 マジックが3だと名古屋で連勝しても1で最後は後楽園で2位の
ジャイアンツ相手にダブルヘッダーを戦うのだが、この年ここま
での直接対決では8勝12敗4分と負け越しており何としても名古屋
で決めたかったという事。

 ちなみにマジックが1になってドラゴンズの選手達は‘明日の新
幹線の中で寝ればいい’と夜通し飲み明かし、移動の新幹線の中で
は誰1人寝ずに飲み会の続きをしていたという事だから野武士野
球の面目躍如だったわけである。

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