バンピーラ編はノスフェル編のエピローグ

 ウルトラマンネクサスのバンピーラ編はノスフェル編のエピロー
グという形になっており、特にノスフェルの被害者・山邑理子の物
語を終わらせている。

 思えば山邑一家というのは孤門一輝から動物園で家族写真を撮っ
てもらった夜の帰り道で、ノスフェルから襲撃され両親はビースト
ヒューマンにされ特に理子は2人に捕らえられただけでなくノスフ
ェルの人質状態にされた。

 理由は溝呂木眞也が孤門を闇に墜すために画策したもので孤門に
とっては恋人の斉田リコを殺害したノスフェルを憎むあまり理子が
囚われているのに気付かず、メガキャノンバニッシャーで撃ち重傷
を負わせてしまい溝呂木からその映像を見せられていた兄・薫から
痛烈に非難されて孤門は戦意喪失してしまう。

 とりあえず亡きリコのプレゼントにより立ち直った孤門はノスフ
ェルの口にある再生器官を撃ち抜いて立ち直るわけだが、被害者で
生き残った山邑兄妹の その後が描かれたのがバンピーラ編で兄の
薫は記憶処理が上手くいっていた一方で妹の理子はビースト細胞に
囚われていた影響からか記憶処理に失敗していたという事。

 ここに終焉の地での最終決戦に敗れ行方不明になっていた溝呂木
眞也が記憶喪失の状態で登場して、同じく記憶を失っていた理子と
共に逃避行を繰り広げるのだから加害者と被害者が共に行動すると
いう皮肉な状態になっていた。

 問題はM・Pによる記憶処理は2度行なうと廃人になってしまう
ぐらいリスクの高いものだから、理子に再びビーストを見せるのは
絶対に避けなければいけない事が語られるわけだ。

 ネクサスの世界ではビーストに遭遇し記憶処理を受けた者の以後
の話は根来甚蔵や七夏のように、そのEP終了後で打ち止めになる
のだが今回のような違うビーストの登場編まで繋がるのは珍しいと
思う。

 そしてバンピーラが倒された後にビースト被害者の声が拡散する
中で、両親の声を聞いた理子が救われる形で終わるというのは斉田
一家から山邑一家と凄惨で陰鬱な内容一色だったノスフェル編の締
めを上手くまとめている形で大いに感心するのだった。

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