妖星ゴラスと さよならジュピターを比べると

 今年の正月に妖星ゴラスを見たのだが、これは巨大矮星ゴラスと
の衝突を避けるべく南極に巨大ジェットパイプを建設して地球の公
転軌道を変えるという内容だった。

 ゴラスは東宝創立30周年記念映画と東宝特撮映画50本目という事
で東宝が総力を挙げて天体衝突をテーマにした作品だったわけで、
それから22年後に同じ天体衝突を避けるというテーマで制作された
のが さよならジュピターだ。

 さよならジュピターはマイクロブラックホールが地球に衝突する
のを防ぐために木星を爆破して軌道を変えさせようとする内容で、
遊星ゴラスとマイクロブラックホールの衝突をいかに防ぐかという
もの。

 正直言ってゴラス衝突を避けるために南極にジェットパイプを建設
して地球を移動させるよりも、マイクロブラックホールを避けるため
に木星を爆破するという方がある意味現実的だと思った。

 ゴラスでは当初は土星探査を目的とした宇宙艇・隼がゴラスに衝突
するのに対し、さよならジュピターでは冥王星軌道の外から来る彗星
が減っている事から探査に行ったスペースアローがマイクロブラック
ホールと遭遇し遭難するというもの。

 ここまでは似ているのだがゴラスがジェットパイプ建設に一直線
なのに対し、ジュピターは自然保護団体のテロ集団の戦いだけでな
く諸々の要素が絡み合ってしまうのでややこしくなくなっている。

 とりあえずゴラスにはマグマというセイウチ系の怪獣がゴラスの
接近とジェットパイプの建設で目覚めて基地の一部を破壊するため、
地球移動のロスタイムが生じるというハプニングが起きる。

 一方ジュピターにも環境テロリストの妨害が入るわけだが、ここ
に環境テロリストのジュピター教団の女スパイと主人公のロマンス
が入るため話がややこしくなるわけだ。

 特撮シーンはゴラスより数段レベルアップしているのに対し先述
したようにストーリーがややこしいので、いくら特撮シーンが素晴
らしくても本編がダメだと残念な結果になるという事を実感させる。

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