大学スポーツのスタンダード

 今日行われた関東大学ラグビーの早慶戦は、前半逆転され 10-11と
リードを許した早稲田が後半に入って自力の差を見せ 34-17で慶應に
勝った。
 早稲田は昨年より小粒になった感じで、ミスなども多々あったものの
シーズンが深まるにつれて どう立て直していくか。
 慶應もベストメンバーが揃えば どうなるか・・・・

 この早慶戦だがラグビーの場合は毎年11月23日が早慶戦の日として
決まっているらしい。
 面白いのが仮に早慶戦で早稲田が勝ち、大学選手権で慶應が早稲田
に勝って日本一になっても今年の対早稲田戦は対抗戦で勝った早稲田の
方が強いという事になるそうだ。
 対抗戦の勝敗の方が全国選手権の勝敗より重要というワケだが、

 これって妙な感じだ。

 そういえば90年に野球の早慶戦で勝ち点を挙げた方が優勝という
大一番に勝って久しぶりのリーグ優勝を飾った早稲田が、1週間後? に
行われた大学選手権の初戦で あっさりと敗退した。
 そのときに早稲田の監督は‘選手達は早慶戦で燃え尽きていた’ などと
いう旨の発言をしていた。

 やはり  かなり違和感があるコメントだ。

 通常の感覚なら日本一を狙わないといけない立場なのに、大学選手権
の予選にあたる東京六大学のリーグ戦を早慶戦に勝って出場しての言い
草は おかしいのではないか?
 高校野球で言えば県予選でライバル校に勝って出場したもののライバ
ル校との激闘で燃え尽きていたから甲子園で初戦敗退してもやむなしと
いう感覚なのだ。

 また大学駅伝でも かつては1月下旬に行われていた全日本大学
駅伝が 11月の第1日曜に移動して行われている。
 本来なら全日本大学駅伝より下のカテゴリーである箱根駅伝に関東の
大学が重点を置いているので起きた椿事である。

 普通の感覚ならおかしなスタンダードが 大学スポーツではまかり通って
いるケースが前記したように多いのが目立つ。
 大学生のスポーツは早慶戦を中心にした東京六大学からスタートして
メジャーになっていっている傾向が強い。
‘伝統を重視’という名目から箱根駅伝や早慶戦に代表される対抗戦が
未だに権威を持っているのだ。

 私的には、しょせんトップカテゴリーに入ってない大学生の大会なので、
部外者の我々が‘そんな伝統はおかしいから廃止せよ’などと言うのは
大人気ないと思う。
 大学のみの価値観が伝統として息づいているのだから‘こんなスタン
ダードがあったのか!’と驚いて見るのがオトナの見方だろう。

  それにしても、いろんなモノサシがあるものだと感心する。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
そうなんですけど・・・ (Shingo-Ringo)
2008-11-25 12:05:58
確かに「‘こんなスタンダードがあったのか!’と驚いて見るのがオトナの見方だろう。」と言うのは正論だとおもいます。

が、あえて言わせてもらうなら、この物差しが日本のスポーツを偏屈なものにしているのも否めない気がします。

ラグビーに関しては、大東文化大や関東学院大が大学選手権で優勝し始めてから、なおさら対抗戦での「早慶戦」「早明戦」などの“ブランド化”が強烈に推し進められていたような感じだったような記憶があります。

ところで、今年はラグビー対抗戦では帝京大が優勝しそうですが、こんな場合でもやはり早慶戦のブランドの方が大きい感じなのは、ちょっと行きすぎだと思います。

大学リーグ戦の方は、東海大、法政大、関東学院大が最後まで優勝を争っていて面白いんですけどね。

観客動員がねぇ・・・トップリーグもねぇ・・・
 
 
 
それは言えますね (こーじ)
2008-11-25 23:54:51
>Shingo-Ringo様
 帝京大の話より早慶戦や早明戦の話題ばかりですからね。
 ただ言えるのがラグビーは国際的にはトップ8が牛耳るという、一握り連中が支配する傾向が強い競技と言う特徴が露骨ですね。
 
 世界的な団体がコレですから、国内も推して知るべしです。
 
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