Episode 09：警告・ワーニング

　孤門とリコの馴れ初めから始まり久々のデートのシーンなど詳しく描かれて
いるが、リコが単なる孤門の心の支え的なキャラではなく実は物語のキーを
握る存在になっている事を匂わせる展開だ。

 　また冒頭でクロムチェスターが合体するストライクフォーメーションの詳しい
プロセスや、ナイトレーダーの隊員が出先から緊急招集があったときにどう
するかというシーンがあるのも見落としがちだが、しっかりと描かれている。

　ストライクフォーメーションのシュミレーションをやる孤門だが、人命救助
よりビースト殲滅を優先するミッションをはじめとしたイラストレーターや首藤
沙耶、凪らの言葉を思い出して集中力を欠き失敗続き。

　遂には隊長から
‘集中力を欠いているようだが、無理ならフォーメーションから
外れてもらう’
などと叱責され、凪からは
‘あなたこの仕事には向いてない’とダメ出しをされる。

 ‘いろんな事が納得できずにいた。
この仕事を続けていく自信も失いつつあった。
　だけど・・・’

 　孤門が心の支えであるリコと半年前に初めて会った時の事を思い出して
いた。
　動物園で落ち込んでいた時にリコの画用紙が風で飛ばされてきて拾った
のが始まり。

 ‘自分のミスで要救助者を大ケガさせそうになったりと失敗続き、
人を救う仕事なんて無理だ’
という話をリコに聞いてもらうのだが、それを聞いたリコは
‘辞めない方がいいと思う、そのは仕事あなたに向いてます。
　動物園って人の幸せが溢れていて、落ち込んでいる時にその
場所に来るという事はあなたが人の幸せを望んでいるからだと
思います。
　だから人を救う仕事に就いたのでは？’

と励まされるのだった。　

　久しぶりに動物園でリコとデートを楽しんでいた孤門だったが、リコの
自宅に招待されていたタイミングでビースト振動波が検出されたため
スクランブル要請がかかり自宅訪問はキャンセル。
　ところが その時に空からガラスの窓枠がリコの頭上に落ちて来て辛うじて
孤門が庇ってガラスの破片で右足にケガをしただけで済んだ。
　孤門はリコの傷口をハンカチで縛って血止めをするのだった。

 　車で合流地点に到着した孤門はバルスブレイガーで連絡を取ろうと
するが、「アレハ警告ダ」という文章が表示されるのを見るのだった。

　廃棄物の不法投棄をしていた3人がガスを浴びて炭化した遺体を見た
姫矢はファウストの気配を察しブラストショットを撃ち込むが、ファウストに
通じず変身を促されアンファンスに変身して戦い始めた所にナイトレーダー
が到着。

 ‘共に殲滅’という指令が出たもののファウストは姿を消し、代わりにビース
トであるラフレイアが出現。
　チェスターαの放ったビームをウルトラマンが阻止。
　驚く孤門に‘ラフレイアの振り撒くガスは可燃性で下手に攻撃すると誘爆を
引き起こす’と石堀から分析結果の連絡が入り、しかも進行方向には人口
密集地があるとイラストレーターからも報告があった。

 　ラフレイアが花粉ガスを噴出、そこでウルトラマンはジュネッツにタイプ
チェンジするとメタフィールドを張って花粉ごと消した。
　そこで遂にメタフィールドに突入してラフレイアを倒す指令が出たが、その
ためにはストライクフォーメーションを完成させなければいけない。

 　ところが孤門はシュミレーションで失敗続きだ。
　それでも隊長は
‘あのビーストをメタフィールド内で殲滅できなければ街に多くの
被害が出る、ならばお前のなすべき事は1つのはず。
違うか！’
 と言い合体完成を孤門にやらせようとする。
　更に反対する凪に

‘オレは孤門を信じる！’と言うのだった。

 　ところがメタフィールド内ではファウストが現れてダークフィールドに変換
し、ラフレイアとの挟撃に出る。
　ファウストと戦っているうちにラフレイアの花粉を浴びてしまい苦戦する
ウルトラマンはパーティクルフェザーで反撃するが外れてダークフィールド
から出てしまい合体完成寸前だったクロムチェスターを妨害してしまった。

　それでもダークフェザーをかわしつつ再び放ったパーティクルフェザーが
右の足元に炸裂するとファウストは苦しむのだった。

　一方合体を妨害され操縦不能に陥ったチェスターαだが凪がとっさの
判断で機体を持ち直し不時着に成功。
　気を失っていた孤門が目を覚ますと凪の姿は見えず、探しに入った森の
中で倒れているリコを発見するのだった。

 ‘どうしてリコが この場所にいるのか？
　その時のボクには目の前で起きている事がまるで理解
できなかった’