日本、シリアに1―2で敗れる…五輪予選(読売新聞) - goo ニュース
今日ヨルダンのアンマンで行われたロンドン五輪アジア最終予選のシリア
戦で日本は19分にOGで先制されたものの前半終了間際に永井のゴールで
追い付き、そのまま引き分けと思われた90分にシリアのミドルシュートがGKの
頭を越えてしまう決勝ゴールになる1-2で敗れた。
この結果 勝ち点と得失点差で並んだものの総得点でシリアが8に対し日本
は7という事で2位に落ちてしまった。
もっとも直接対決は終わったものの勝ち点と得失点差では同じなので日本が
残り試合を大量点を奪って連勝すれば出場権獲得となるので悲観する必要は
ないが、やはりアジア予選を突破するのは一筋縄ではいかないと痛感する試合
だった。
サッカーライターの金子達仁が言うには‘ロンドン五輪では なでしこジャパン
よりメダル獲得の確率が高い’というU23の関塚ジャパンだからオーストラリア
や韓国といった強豪と同居しない今回のアジア最終予選なら それなりの差を
付けて突破しないといけないはずだが、その前評判とは裏腹に今日行われた
シリア戦では試合前から緊迫感が漂っていた。
最大の理由が相手のシリアがシーズン中だったのに対し日本はオフシーズン
明けというコンディション的に不利な状況の中での試合で中立地ではあるものの
シリアは慣れている会場という不安点があった。
更に11月のバーレーン戦とホームでのシリア戦で決勝ゴールを決めた大津が
所属しているボルシアMGから召集拒否されただけでなく直前合宿で清武が
負傷で離脱と不穏なムードの中で試合臨む事になってしまうし、過去アテネと
北京五輪最終予選の4試合目に負けているというデータまであった。
だから開始早々シリアに押し込まれるのは想定内だったが山崎が負傷退場
するというアクシデントに見舞われ、その混乱の中から急遽入った大迫が相手
FKが当たるOGで先制されてしまったのだ。
負傷退場した山崎の代わりに入った大迫が連携もロクにできてない段階でFK
が蹴られ、大迫の頭をかすめたボールがGK権田の前でイレギュラーしてゴール
マウスに吸い込まれた不運を絵に描いたような失点だった。
それでも前半終了間際に永井のゴールで追い付くと後半は互いにチャンスを
掴みながらDFの好プレーなどで勝ち越せず、日本のDFも後半は落ち着いて
FWのスマさえ気をつけておけば・・・と思われていた90分にシリアの選手が放り
込んだミドルシュートが不規則回転をしたような形でGKの頭を越えてゴールに
入ったのだから驚いた。
今日の11:00からBS-1で‘ロンドン五輪への道’などという出場権を獲得した
も同然的なタレントを出演させた祝賀番組的な特集の再放送がOAされていた
ように、アトランタ以降日本は4大会連続で五輪の出場権を獲得しているからか
楽観ムードが漂っていた。
そういう意味ではサッカーの神様からのバチが当たったという感じだし、実際
シリアの2つのゴールは崩されたわけではない不運なゴールなので ある意味
‘これぞサッカー’という負け方だったのだ。
これを いい薬にして残り2試合を連勝すれば大丈夫だとは思うのだが、パニ
ックを起こしたマスゴミに煽られないようにだけはしないといけないだろう。