高木美帆の快挙の報道が残念過ぎる

高木美帆、日本勢初の総合優勝 スピードスケート世界選手権

 昨日2日間にわたるスピードスケートの世界選手権で高木美帆が
欧米人以外では初の総合優勝を飾った報道を見ると、スポーツニュ
ースでは映像付きでそれなりに大きく扱っていた一方でコチラのス
ポーツ紙では日馬富士の暴行事件から復帰した貴ノ岩が復帰初勝利
やプロ野球の記事が表&裏の1面で高木の快挙は9面。

 一般紙でもスポーツ面では終わりの方に一面の半分ぐらいの扱い
ではあったが、1面は東日本大震災追悼記事の中で平昌パラリンピッ
クのメダル獲得記事は載っていても高木の記事はないという寂しい
扱いだった。

 この大会は冬季五輪よりも古い歴史を持つだけでなく今回の会場
はアムステルダム五輪のメインスタジアムの特設リンクだから、日
本勢にとっても織田幹夫が日本人初の金メダルを人見絹江が日本の
女子初のメダルである銀メダルを獲得した由緒ある会場だ。

 しかもアムステルダムでは125年ぶりの開催だったわけで今回の
高木の快挙は、そういった舞台装置の中での達成だから凄いし歴史
に残るものなのだが新聞の扱いを見るとガッカリする。

 基本的に冬季五輪の競技は五輪の金メダリストが必ずしも世界王
者ではないケースが多く、スキー競技など競技中の環境などによる
運不運の要素が大きいので1つの大会を制するよりも多くの会場を
転戦して回り総合で優勝を決めるW杯王者の方が五輪の金メダリスト
よりも格が上というのは常識になっている。

 スピードスケートでいえば五輪種目の1000以外の4レース合計で
優勝を決めるこの大会の優勝者こそ真の王者なのだが、五輪にしか
興味のない日本のマスコミは映像でも1500でイレイン・ブストに
競り勝ったシーンしか流さなかったしワイドショーでは姉の高木菜
那をゲストに呼んでレースの解説をさせると思いきや平昌五輪の話
に終始する始末。

 ボクシングでいえばヘビー級で世界王者になるぐらいの価値を持
つ快挙がこういった扱いにしかならないのは残念な話で、むしろ五
輪の金メダル以上に価値のあるタイトルというのを一般人に知らし
める事こそマスコミの使命のはずなのだがそれを怠っている今回の
報道にはスポーツ文化へのリスペクトが全く感じられない。

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