超能力者の明暗

 昭和の時代に予知能力やテレパシーなどの超能力を持つといえば
凄い事で特に70年代前半にユリ・ゲラーの登場で超能力ブームが
起きたのは、そういった憧れからだろうし超能力者=尊敬されると
いうイメージがあった。

 そんな中で先日扱ったウルトラセブン23話・明日を捜せは当時
としては、珍しく予知能力を持った占い師の悲哀が描かれた作品だ
ったわけで時代を先取りしていると思ったのだ。

 占い師・ヤスイは予知能力を持っており地球防衛軍の秘密地下兵
器開発施設・03倉庫が宇宙人によって破壊される予言をしたばか
りに、シャドウ星人から付け狙われるという内容で最終的に拉致さ
れ電気ショックの拷問を受け最終的にセブン達から救出されるのだ
が予知能力がなくなってしまう。

 本来なら占い師としてのメシの種がなくなったのだから悔やむは
ずが‘これで宇宙人から狙われずに済む’と大喜びするのだから、
超能力が仇になってしまった事を意味するわけで何事も命あっての
ものだねという事だろう。

 実際の世界では予知能力を持って下手な予言をして当てまくって
いたら必ず危ない目に遭うケースは多く、ない方が平穏無事に過せ
るわけだ。

 そのテーマの延長線上で作られたのがウルトラマンティガ39話・
拝啓ウルトラマン様で、宮下直紀演じる超能力者キリノ・マキオが
登場し子供の頃に超能力を持っていたゆえに迫害されたトラウマか
ら世間を恨みダイゴがティガに変身する事を知って挑戦を仕かけて
来るという内容だった。

 もっとも最終EPではガタノゾーアに敗れ石像にされたティガを
復活させるため、テレパシーを使ってGUTSの隊員達とマサキ・
ケイゴの橋渡しを行なうわけで超能力はあるに越した事はないとい
うポジティブな扱いになっている。

 つまりウルトラではセブンの明日を捜せでは超能力をもったばか
りに侵略者から付け狙われるという内容だったのが、約30年後に
子供の頃に超能力があった事から迫害されていたのが超能力のおか
げでティガを復活させる寸前まで行くというポジティブに扱われる
ものになったのだろう。

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