ボクシング世界戦が世間一般から注目されるには

 昨夜有明アリーナでバンタム級4団体統一を果たした井上尚弥の
偉業は世間一般の反響を呼んだようで、一般紙の一面にも井上の
偉業が掲載されていた他TVのニュースなどでも映像付きで紹介さ
れるなど近年では久しぶりの露出度だった。

 長年のボクシングファンの私にとっては嬉しい事だが昭和の時
代は世界戦が大きく取り上げられるのは当たり前だし、世界王者
になってから8年目にしてようやくここまで扱いが大きくなった
というのは何とも複雑な思いがする。

 つまり現役の日本人世界王者は他にもいるにも拘わらず扱いが
小さ過ぎるのは、やはり世間一般で世界王者は1階級1人という感
覚なのかと思ってしまう。

 確かに昭和の時代は世界王者は14階級×2団体の28人で、今の
17階級×4団体で68人よりはるかに少なく価値もあったのは事実。

 これに今は暫定王者や名誉王者などという肩書の王者がいるの
だから以前とは世界王者の価値も下落しており、9月に亡くなっ
た矢尾板貞雄ら東洋では無敵だった選手達も今なら世界王者の仲
間入りしていたはず。

 ところが多くのジム関係者はコップの中の嵐の如く昭和の価値
観=とりあえず世界王者になって防衛戦をこなしていく事を第一
に考え、TV局にバックアップしてもらう事ばかり考えて運営して
いるので特に内山高志など素晴らしい能力を持ちながら知る人ぞ
知る的な存在で終わっておりもったいない話。

 今年のボクシング界で世間一般を巻き込んだ話題になったのは
井上尚弥と、ゲンナジー・ゴロフキンとの統一戦を戦った村田諒
太あたり。

 今や世界王者は‘何度防衛したか’より‘誰に勝ったか’という価値
観の下にあるのだから、今回の井上を好例として運営して欲しい
もの。

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