とりあえずジャイアンツ優勝、さてプレーオフは?

　今日神宮で行われたスワローズ戦でジャイアンツが3-1で勝ち、横浜で
タイガースが3-4と逆転負けしたためジャイアンツのリーグ連覇が決まった。
　当初はタイガースが3-0とリードし、ジャイアンツは4回を終わって1-1
だったので‘明日以降に持ち越されるか?’と思っていたのだが、5回に
スワローズのゴンサレスの暴投で勝ち越すと6回には阿部の2ベースで
3-1。

　一方、横浜ではタイガースが6回に村田の3ランで逆転されるという
‘まさか’の展開だった。
　今シーズンのレギュラーシーズンを見ると一発の出るチームの恐ろし
さが際立っている。
　パでもライオンズやバファローズが一発の多いチームだ。

　一発で勝負するチームは春先は どうしても投手陣の出来がいいので
不利だ。
　ジャイアンツの開幕ダッシュ失敗は、チームの構造上の物。
　反対に6月ぐらいから調子が上がってくるので、特に夏場の疲れが出る
9月に入ると威力を発揮する。

　ジャイアンツにとって幸運だったのがドラゴンズは井端がケガで欠場
したし、タイガースは夏場に新井、矢野、藤川ら主力が抜け新井に至っ
てはケガまでしていたのだ。　　

　こうなると選手層が厚いジャイアンツが断然有利になり、消化試合モード
に入った横浜らを叩いて上昇して来た。
　特に五輪後は小笠原、ラミレス、李のクリーンアップが猛威を振るった
形になった。

　以前も記したが、一発のある打線はホームランだけでなく四死球も
増えるし それによってリズムを崩してミスを誘う事も多々ある。
　評論家という名のOBの皆さんには評判はよくないものの、やはり一発を
量産する打線は怖いのだ。

　ただし手放しで喜べないのがプレーオフ。　
　多くのジャイアンツファンは、これを突破しないと素直に喜べないだろう。
　昨年はドラゴンズに3連敗しているが、そもそも1位通過してしまうと2位と
3位が戦っている間に試合カンが鈍るという恐れがある。
　一発型の打線は調子が上がるまでは時間がかかる。
　MLBのようにレギュラーシーズン終了後に中1日ぐらいでプレーオフが
始まれば話は別だが、3チームなので1週間は間が空いてしまうのが
問題だ。

　いくら1勝のアドバンテージがあっても、昨年のドラゴンズのように調子を
上げて臨まれるとかなり厳しい。
　さて今回のプレーオフは上げ潮で臨むドラゴンズと13ゲーム差を逆転
されたダメージの残るタイガースの対戦だ。
　ジャイアンツが、その勝者と戦うまでに優勝を決めてから 10日以上
日程が空いてしまう。
　その間に実戦のカンを落とさずに2ndステージに調子を上げられるかが
カギとなるだろう。